研究課題/領域番号 |
26380221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
黒木 真子 (松井真子 / 黒木 真子(松井真子)) 愛知学院大学, 文学部, 准教授 (80711324)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | オスマン帝国 / カピチュレーション / 条約 / 国際法史 / 国際関係史 |
研究成果の概要 |
本研究は、オスマン帝国とヨーロッパ諸国の条約関係の歴史的推移を、現地語史料に基づき実証的に検証し、その歴史的流れを国際関係史や国際法史の文脈に位置付け、ヨーロッパと非ヨーロッパ諸国との関係、特に東アジアの近代における不平等条約体制とのかかわりを念頭に検討することを目的とした。 本研究は、その基盤を歴史史料の実証分析においているため、現地語史料の収集が研究計画としては一義的に重要であった。5年間の研究を通じ、トルコ共和国、イギリス、フランスに、それぞれ1-2回の夏季における短期調査を実施することができ、資料の収集を進め、その読解、国際法史や東アジア史との関係をふまえた考察を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前近代から近代にかけてのヨーロッパ諸国と非ヨーロッパ諸国の関係については、日本では、専ら東アジアを中心に研究されてきた。しかし、東アジア以外の地域の実証研究はいまだ十分ではない。本研究が対象としたオスマン帝国は、ヨーロッパに隣接し、東アジアよりもはるかに長期かつ緊密にヨーロッパ諸国との関係を築き、その条約関係は日本も含む東アジアの「開国」条約の雛型ともなった。本研究は、重要かつ日本では看過されてきた中東とヨーロッパ諸国の関係を、オスマン帝国の条約関係を焦点として改めて検証し、実証と理論研究の相互の深化に寄与する事例を提供した意味で学術的意義がある。
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