研究課題
基盤研究(C)
本研究では、江戸時代最後の11年間に、徳川幕府が欧米外交官を相手とする外交儀礼の様式を整えた経過を追った。直接の成果は、従来の外交史研究、儀礼研究が見落としてきた、「幕末外交儀礼」の詳細と歴史的意義を明らかにしたことにある。そこからは、日本が朝鮮通信使の迎接を中心としたアジア域内国際関係の伝統に立脚しながら、明治維新以前に国家間の「対等」を根本とする近代外交の本質を主体的に採り入れた過程が浮き彫りとなった。今後、この成果を近隣アジア諸国の同時代の様相と比較し、互いの連動を分析することが、19世紀における西洋と非西洋の遭遇を見直し、さらに「世界史の書き方」を捉え直すことにつながると考えている。
すべて 2017 2016 2015 2014
すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件) 図書 (3件)
京都華頂大学 華頂短期大学 学報
巻: 20 ページ: 5-20
日本歴史
巻: 811 ページ: 19-21