研究課題/領域番号 |
26380243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
影山 純二 明海大学, 経済学部, 教授 (50337490)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 選好 / 生物学的基礎付け / 効用 / 幸福度 / 満足度 / 子ども / 年齢変化 / 生物経済学 / 生物学 / ライフサイクル / ライフヒストリー / 生物学的基礎づけ / 生活史理論 / 国際研究者交流 / アメリカ:オーストリア / アメリカ:オーストリア / 人生満足度 / 年齢依存性 / 国際情報交換 |
研究成果の概要 |
本研究は、生物経済学と幸福度研究の補完性を生かして、効用・選好 (より広義には人間本性) を実証的に導出することを目指したものである。特に生物経済学によって得られた選好についての理論的仮説を幸福度研究を利用して検証することを目指した。 この研究の結果得られた主な結果は下記の通りである。(1) 効用関数は年齢によって変化する。特に消費や所得の効用や幸福度に対する追加的効果は成年期に最も大きくなる。(2) 子どもを持つことの純粋な効果は幸福度研究が示すように負であるとは限らない。この結果は進化論に基づいた考え方と整合的である。これらの結果は、本研究のアプローチの有用性を示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経済学が目指す方向の1つとして「経済学の自然科学化」がある。すなわち、経済学的分析の出発点となる選好を生物学に基礎付け、人間行動や社会現象の分析をより精緻化しようとする試みである。 本研究では、このような試みの有効性を示すことができた。特に効用関数は年齢依存性については、生物学的に基礎付けた上で幸福度研究を用いて実証することができたと言える。このような研究を蓄積することが、経済学の有効性を高めることにつながると考えられる。
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