研究課題/領域番号 |
26380273
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済統計
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
鹿野 繁樹 大阪府立大学, 経済学研究科, 准教授 (80382232)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | パネルデータ / 動学プロビット / 労働供給 / 婚姻 / 出生 / 動学パネル / 逆確率ウェイト / 結婚 / 出産 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、個票パネルデータに基づく新たな動学的離散選択モデルの推定・検定方法の提案である。さらにこれらの手法を、就業をはじめとする女性のライフコース上の意思決定メカニズムの実証分析に応用する。 主な成果の概要は、次の通りである。まず、女性の就業状態が過去の就業状態に依存する、パネル多項ロジットモデルを日本とオーストラリアのデータに適用し、比較分析を行った。その結果、いずれの国においても、観測できない個人属性が就業状態の時間を通じた依存性で重要な役割を果たすことがわかった。また、パネルデータ・クロスセクションデータの欠損に基づくバイアスを修正する統計手法について、理論的な考察を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な意義は、経済主体(個人や企業)の選択行動の時間を通じた依存性を、状態依存性と観測不可能な個人属性に分解する手法について、状態が複数存在するケースを扱っている点である。複数の状態を動学的に遷移するパネルデータモデルは、計算の複雑さから実用がまれであった。この手法を女性の就業状態の遷移に適用することで、婚姻や出産、景気循環などが女性の効用に与える短期的・長期的な効果を把握することができた。
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