グローバル金融危機・経済危機からのアメリカ経済の回復過程の特質と問題点の実態研究

• 研究課題/領域番号: 26380327
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 経済政策
• 研究機関: 法政大学
• 研究代表者: 河村 哲二 法政大学, 経済学部, 教授 (20147010)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: アメリカ経済の回復過程 / グロ－バル金融危機・経済危機 / グローバル成長連関 / 量的緩和 / 出口戦略 / 国内成長連関 / 財政制約 / グローバル・シティ / アメリカ経済 / 国内成長連関の再建 / 量的緩和と出口戦略 / 地方再生 / トランプ現象 / グローバル金融危機・経済危機 / 新興経済 / アメリカ経済の回復 / 財政の崖 / 量的緩和（QE) / 製造業の復活 / シェール革命 / 都市状況

研究成果の概要

本研究の結果、主に次の2点が解明できた。（1）アメリカ経済は、緊急対策による厳しい財政制約のもと、異例の連銀量的緩和（QE1～3）が機能不全に陥った民間金融部門に替わって「グローバル成長連関」を基本で維持し、緩慢な回復軌道をたどった。危機後8年を経て、経済成長率や失業率、企業収益、自動車販売台数、株価など、多くの経済指標が金融危機以前の水準をほぼ回復してきているが、(2)中期的に見ると、「国内成長連関」の再構築と「グローバル成長連関」の維持という大きな「ジレンマ」を内包し、2016年大統領選挙動向にもそれが大きく反映された。当選したトランプ大統領の経済諸政策も相互に矛盾する性格となっている。

研究成果

• [雑誌論文] グローバル資本主義の段階論的解明―現代資本主義論の理論と方法 (2016)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二
  • 雑誌名: 経済理論学会『季刊経済理論』 巻: 53-1 ページ: 26-42
  • NAID: 130006673809
  • 査読あり
• [雑誌論文] グローバル資本主義の段階論的解明―現代資本主義論の理論と方法 (2016)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二
  • 雑誌名: 季刊経済理論 巻: 第53巻第1号 ページ: 26-42
  • NAID: 130006673809
  • 査読あり
• [学会発表] SGCIMＥシリーズ完結の意義と課題 (2016)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二
  • 学会等名: SGCIME 刊行シリーズ完結記念シンポジウム
  • 発表場所: 東京大学経済学部棟第１教室（東京都文京区）
• [学会発表] グローバル資本主義の段階論的解明――現代資本主義論の理論と方法 (2015)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二
  • 学会等名: 経済理論学会第6３回年次大会共通論題「資本主義の今後と政治経済学の課題」
  • 発表場所: 一橋大学（東京都・国立市）
  • 年月日: 2015-11-22
  • 招待講演
• [学会発表] Crisis in the new “Global Economic Growth Linkage” and changing frameworks of the emerging economies: from an Asian perspective (2014)
  • 著者名/発表者名: Tetsuji Kawamura(河村哲二)
  • 学会等名: Economic Theory Workshop, Department of Economics, University of Massaccusets, Amherst
  • 発表場所: Department of Economics, University of Massaccusets, Amherst, Amherst MA 01002, USA
  • 年月日: 2014-11-17
  • 招待講演
• [図書] グローバル金融危機後の世界経済の変貌： 米国―新興国経済を中心に (2017)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二、近藤章夫、朴チョンヒョン、王京濱、李捷生、王東明、馬場敏幸、折橋伸哉、芹田浩司、苑志佳、加藤真理子
  • 総ページ数: 344
  • 出版者: ナカニシヤ出版
• [図書] 現代経済の解読（第3版） (2017)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二、田中史郎、岩崎徹也、日臺健雄、吉村信之、宮嵜晃臣、斉藤美彦、池上岳彦、半田正樹、佐藤滋、植村高久
  • 出版者: 御茶の水書房
• [図書] グローバル金融危機後の世界経済の変貌： 米国――新興国経済を中心に (2016)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二（編著）
  • 出版者: ナカニシヤ出版
• [図書] グローバル資本主義と段階論 (2016)
  • 著者名/発表者名: 河村 哲二, 樋口 均, 岡本 英男, 半田 正樹, 小幡 道昭, 岡部 洋實, 菅原 陽心, 松尾 秀雄, 佐藤 公俊, 新田 滋
  • 総ページ数: 347
  • 出版者: 御茶の水書房
• [図書] グローバル資本主義の変容と中心部経済 (2015)
  • 著者名/発表者名: 河村 哲二, 石橋 貞男, 池上 岳彦, 長谷部 孝司, 藤沢 利治, 稲富信博, 宮嵜 晃臣
  • 総ページ数: 318
  • 出版者: 日本経済評論社
• [図書] グローバル資本主義と新興経済 (2015)
  • 著者名/発表者名: 河村 哲二, 李 捷生, 王 東明, 呉 暁林, 水上 啓吾, 芹田 浩司, 日臺 健雄, 梶川 誠, 長田 華子, 土肥 誠, 佐藤 公俊, グエン ハイドｱン, ティエン ドゥック
  • 総ページ数: 353
  • 出版者: 日本経済評論社
• [図書] グローバル金融危機後の世界経済の変貌：米国－新興国経済を中心に (2015)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二編著
  • 出版者: ナカニシヤ出版
• [図書] グローバル資本主義の変容と中心部経済 (2015)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二（共著）
  • 出版者: 御茶の水書房
• [図書] グローバル資本主義と新興経済 (2015)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二（共著）
  • 出版者: 御茶の水書房
• [図書] グローバル資本主義と段階論 (2015)
  • 著者名/発表者名: 河村哲二（共著）
  • 出版者: 御茶の水書房
• [備考] 河村哲二研究室ホームページ
  • URL: http://kawamuratetsuji.ws.hosei.ac.jp/