研究課題/領域番号 |
26380422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
邉 英治 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (50432068)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 金融エリート / 比較史 / 金融史 / 国際比較 / 経済史 / 経営史 / プルーデンス / 日本経済史 / 天下り / 日本銀行 / 大蔵省 / 金融自由化 / 国立銀行 / 考査局長 / 地方銀行 / EBHA / WEHC2015 / 金融検査部長 / 銀行 / EHS2015 / 国際会議 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本の金融エリートが銀行業の近代化に果たした歴史的役割を、主に銀行監督トップに従事した大蔵省及び日本銀行の金融エリートに着目して、国際比較史の視点も重視しつつ、検討した。研究の結果、①大蔵省と日本銀行ではキャリアパス、サラリー、最高ポスト、天下り先といった諸点で明確に異なっていること、②従来メディア等で批判されてきた天下りによる問題はほとんどみられず、逆にリスクマネジメントや経営実績の改善に貢献したとみられること、③国際比較の観点から、金融エリートに関わる日本の雇用慣行には問題があること、などの諸特徴が史資料に基づき明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金融エリート史研究は主にヨーロッパで進んでおり、金融史研究において重要な研究領域であるにもかかわらず、日本は後塵を拝する状況であった。本研究プロジェクトを進める中で、研究代表者は重要な国際会議において、招待報告を含めて多くの報告機会を得て、日本の金融エリート史について発信することができ、学界におけるジャパン・パッシングの状況を改善した。研究結果には従来のイメージを覆すものも含まれており、日本の銀行業の近代化に果たしたエリートの役割の一端を明らかにした。また、本研究の成果は、リカレント教育の必要性など政策提言にもつながっており、社会的意義もある。
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