研究課題
基盤研究(C)
研究期間中、キルティプル調査のデータ分析、複数地点でのインタビュー調査(カトマンズ盆地、東部丘陵地区、タライ平原地区)、ネパール政府ならびにトリブバン大学の現地研究者と協力した全国調査票調査を実施した。理論的な予想通りに、収入や階層帰属意識そのものは満足度の違いに効果を持たないものの、相対的剥奪感が満足度に有意に影響を持つということが判明した。剥奪感は、最終的には自分の理想状態と現状との比較となるが、民族・宗教・カーストが経済的にも空間的にも多重に絡まりながら社会変動が続くネパール社会では、他者との相対的な比較が特に政治的な場面において顕著になることが明らかになった。
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すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件)