研究課題/領域番号 |
26380702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
渡辺 芳 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (70459832)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 社会的排除 / 野宿者 / ホームレス / 不安定居住 / 不安定就労 / 依存症 / 貧困経験 / 地域移動 / 犯罪 / 犯罪経験 / 幼少期の貧困 / 社会福祉制度 / 野宿者/ホームレス / 生活保護 / 制度の谷間 / 迷惑施設コンフリクト / ライフコース |
研究成果の概要 |
本研究は、2000年代の一時宿泊施設利用者の生活履歴から、社会的排除の動的状況をさぐることを目的とする。 利用者は、野宿生活に至る理由のない者と、ライフイベント経験者とに区分された。両者は、不安定労働・居住の経験ののち、野宿生活に至る点は共通する。ライフイベントの主な種類は、幼少期の貧困、離婚、病気・障害、借金、犯罪である。ライフイベント経験者は、施設利用前に失業と首都圏への移動経験があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特徴は、野宿経験をした人々ののべ500件以上の生活記録をもとにして、どのような経験を経て、野宿生活へ至ったのかをさぐる量的調査による点である。野宿経験をする人々の層としての特徴を探り、これまでの質的調査による知見とあわせ、現代日本の社会的排除の状況を総合的にとらえる点に意義があると考えられる。 この研究では、野宿生活に至る理由に、過去の不利な状況の蓄積が大きく、また、失業と首都圏への移動が、これまでの関係を喪失させて、野宿へ至るきっかけとなったことを指摘することができた。失業と移動が生じた理由については、借金(およびその背景には依存症、病気・障害)と犯罪経験が影響することも分かった。
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