研究課題/領域番号 |
26380726
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
白井 千晶 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (50339652)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 第三者が関わる生殖技術 / 卵子提供 / ジェンダー / 不妊 / 生殖 / リプロダクション / 非血縁的親子 / 里親 / 養子縁組 / 当事者グループ / 精子提供 / 生殖技術 / ライフストーリー / 自助グループ / 家族形成 |
研究成果の概要 |
本研究は、第三者が関わる生殖技術(Donor Conception: DC, 提供配偶子による妊娠)のうち、卵子提供に焦点を当て、当事者の経験から現状と課題を明らかにしようとするものである。卵子の提供を受けた・受けようとしている58人、卵子を提供した2人にインタビューを実施し、「おしゃべり会」という名称で当事者の対面的な集いを28回開催した。その調査研究から、実施から子どもの養育に至るプロセス性のある意識、経験が明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、法制度や文化的状況が異なる欧米のDC(配偶子提供)による親子形成に関する調査結果、日本および欧米のDC以外の非血縁的親子形成(養子縁組、里親等)に関する調査結果と比較できるようなデータが蓄積された。科学技術社会論(STS)で社会のあり方の科学への影響が議論されるように、日本における卵子提供もまた、なぜ卵子提供を選択するか、どんな提供者(ないし配偶子)を選択するか、卵子提供を受けたことを子どもに伝えるかなど、意思決定、態度や意識における近代家族規範が明らかになった。社会的意義としては、日本に数少ない当事者が集える場所を運営し、当事者のニーズや課題を明らかにすることができた。
|