研究課題/領域番号 |
26380857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | フェリス女学院大学 |
研究代表者 |
潮村 公弘 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (20250649)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 文化的ステレオタイプ / 交流意識 / 多民族 |
研究成果の概要 |
日本と韓国の大学生を対象者として「日本/日本人」「韓国/韓国人」に対して抱いているイメージと、異文化態度との間の因果の方向性を確定した。その結果、「韓国」に対しては、「国民イメージ」→「国イメージ」→ 「他国民・他民族に対する感情」→「外国語への関心」という因果パスが、両国民においてともに認められた。 また日本人大学生にパネル調査を実施し、「交流意図」と「国民イメージ」との間の因果関係を明らかにすることにも成功した。交差遅れ効果モデルと同時効果モデルによる分析から、韓国、中国との「交流意図」が原因となって、対韓国人・対中国人の「国民イメージ」に影響を及ぼすという因果関係が一貫して認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本と韓国の大学生を対象として、それぞれが「日本/日本人」「韓国/韓国人」に対して抱いているイメージと、異文化態度との間の因果の方向性を探る研究では、「韓国」に対する場合と、「日本」に対する場合では、変数間の因果関係が異なることが見出され、異文化間交流にかかわる施策を考えていく上では、対象国によって有効な方策が異なることが提起された。 韓国・中国に対して日本人大学生がもつ交流意図と国民イメージとの関係性の探求については、「交流意図」が原因となって対韓国人・対中国人の「国民イメージ」に影響を及ぼすという因果関係が一貫して明瞭に認められた。このことは今後の社会政策の策定に資するものである。
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