研究課題
基盤研究(C)
意図なく,無意識に生起する自発的特性推論について,世界で初めて異なる文化の参加者を直接的に比較した実証研究を行った。次の3点を明らかにした。1)日本人と北米人(アメリカ人,カナダ人)のいずれにおいても,自発的特性推論は生起する,2)北米人の方が日本人よりもより自発的推論を生起しやすく自動的である,3)日本人は自発的特性推論と自発的状況推論のいずれも同程度生起するが,北米人は自発的特性推論の方を強く生起する。これらの結果を,思考スタイルや帰属スタイルの違いといった,文化心理学の理論に基づき分析し,自発的特性推論の普遍的特徴と文化固有の特徴に関するモデルを構築した。成果は国際誌に掲載された。
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すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 7件、 招待講演 1件)
Journal of Experimental Social Psychology
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