研究課題/領域番号 |
26380896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 尚絅学院大学 |
研究代表者 |
小泉 嘉子 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (80447119)
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研究分担者 |
飯島 典子 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (40581351)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | あいまいさ / 情報のなわばり認識 / ポライトネス |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、子どものあいまいな表現の理解について調査を行うことである。小泉(科学研究費(若手研究B))はモダリティ表現の持つあいまい性の理解には情報のなわばり認識とポライトネス認識が関連していることを報告しており、本研究ではこの点について詳細に検討することにした。調査の結果、認識的モダリティ表現といったあいまいさの理解には、なわばり認識だけでなくポライトネス認識も影響を与えていることが明らかになった。具体的には、中高生はポライトネス(配慮表現)認識の影響を受けやすく、大学生には3つの情報を複雑に組み合わせて確信度判断を行うことができることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
語彙の理解におけるあいまい性理解の未獲得は、コミュニケーション問題の原因の1つとして捉えることができると考えられる。他者とコミュニケーションがうまくできない・他者との対人関係をうまく調整できないなどの問題は、ことばの音韻・統語・意味論といった基本的問題ではなく、あいまいなものをあいまいなまま理解するといった理解におけるつまずきの問題を含んでいる可能性が考えられる。この点について申請者の研究は、あいまい性理解の獲得に影響を与える情報のなわばりの理解とポライトネス(配慮表現)認識の影響を明らかにすることで、このようなコミュニケーションの問題に隠れている問題に光を当てることができると考えられる。
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