研究課題/領域番号 |
26380944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東京未来大学 (2018) 群馬医療福祉大学 (2014-2017) |
研究代表者 |
島内 晶 東京未来大学, モチベーション行動科学部, 准教授 (80610625)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 高齢者 / 記憶愁訴 / メタ記憶 / 精神的健康 / 記憶の衰え / 臨床心理学 / 心理的介入 / 心理学的介入 |
研究成果の概要 |
高齢期には,記憶能力の低下にともなって,記憶に関する「失敗」を数多く経験するようになり,「記憶愁訴」は多岐に及ぶ。記憶の失敗経験の中でも,本人の自覚度が低いにも関わらず,誤りを指摘されることは,本人の記憶に対する認識(メタ記憶)に影響を与えると考えられる。本研究課題では,その点を多角的に明らかにするために,質問紙調査を実施し,記憶の衰えの自覚についての尺度開発や記憶の失敗経験に関しての指摘とメタ記憶をはじめとした心理的な各側面との関連について検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回,高齢者の精神的健康を考える上で避ける事ができない記憶力低下によって生じる問題について,メタ記憶とそれに関連する心理的側面から,明らかにする事ができた。また,「記憶の衰えの自覚尺度(SMDS)」は,健常高齢者だけではなく,今後,SCI(主観的記憶障害)と呼ばれる客観的な認知機能低下はないが主観的な認知機能低下の訴えのある状態(岸本,2015)や,認知症の前駆症状とされるMCI(軽度認知障害)を抱える人々の精神的健康の維持についても検討を行う事で,高齢者の記憶障害に関して生じる問題を本人のみならず,家族(周りの人々)にとっての,問題解決への道を探る事につなげていく事が可能だと考えている。
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