研究課題/領域番号 |
26380962
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 白百合女子大学 (2016-2018) 清泉女学院大学 (2014-2015) |
研究代表者 |
眞榮城 和美 白百合女子大学, 人間総合学部, 准教授 (70365823)
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研究協力者 |
酒井 厚 首都大学東京, 都市教養学部, 准教授 (70345693)
梅崎 高行 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (00350439)
前川 浩子 金沢学院大学, 文学部, 准教授 (10434474)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 自己有能感 / 社会的受容感 / 幼児期 / 児童期初期 / 就学移行期 / 小1プロブレム / 自尊感情 / 養育態度 / 移行期 / 小1プロブレム / 移行期適応 |
研究成果の概要 |
本研究では、幼児期から児童期初期の移行期に焦点をあて、子どもの自己有能感・社会的受容感の機能についてプロスペクティブおよびレトロスペクティブに検討した。 レトロスペクティブ調査(平均年齢16.16歳,N =50)の結果、移行期における自己有能感(主に知的能力面)と社会的受容感(主に友人関係)が青年期における将来展望の在り方と関連する可能性が示された。また、プロスペクティブ調査(第一波調査時月齢76.53ヶ月,第二波調査時月齢88.25ヶ月の子どもとその母親199組)からは、就学前の時点での自己有能感(自尊感情)の健康的な発達は就学後の適応をスムースにする機能を持つことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、就学移行期における“子どもたちの集団適応力の低下”(小1プロブレム等)が注目され、子どもの自己有能感・社会的受容感を育む取り組みが見られるようになってきた。しかしながら、その機能については未だ実証されていない点が多かった。本研究は、就学適応困難経験者を対象としたレトロスペクティブ調査および就学移行期におけるプロスペクティブ調査に取り組み、就学前の時点での自己有能感(自尊感情)の健康的な発達は就学後の適応をスムースにする機能を持つ可能性を示した。以上の点から、「小1プロブレム」等の移行期に見られる問題を解決する際の一視点を提供したことにおいて社会的意義があるものと考えている。
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