研究課題/領域番号 |
26380968
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 関西福祉科学大学 |
研究代表者 |
谷向 みつえ 関西福祉科学大学, 心理科学部, 教授 (20352982)
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研究分担者 |
赤澤 淳子 福山大学, 人間文化学部, 教授 (90291880)
桂田 恵美子 関西学院大学, 文学部, 教授 (90291989)
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研究協力者 |
明石 秀美
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アタッチメント / 児童期 / 愛着表象 / 児童養護施設 / 縦断研究 / 児童期のアタッチメント / Doll Play / 縦断調査 / アタッチメント表象 / ドールプレイ / 心理的ケア / Dタイプ / Attachment Doll Play / アタッチメントDタイプ / 経年変化 / アタッチメント再構築 / Dタイプ |
研究成果の概要 |
児童養護施設入所児童16名のアタッチメントの変化を、Attachment Doll Play Assessmentを用いて2年間の追跡調査をした。安定型、不安定(回避/抵抗)型、混乱型の3段階に分けて、アタッチメントの変化をみたところ、改善が7名、不安定化が3名、変化なしが6名であった。変化の要因は児童にとり特別な存在であるアタッチメント対象の有無であった。これには専門家による心理的ケアも含まれた。また、児童の自己表明の促進もアタッチメントの改善と関連がみられた。一方、虐待やトラウマ的経験とアタッチメントの変化は関連がなく、学校生活のQOLやレジリエンス、トラウマ関連症状と関連がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は施設養護におけるアタッチメントの修正に安定した生活環境や人的環境が効果的であることを標準化されたツールにより証左が得られた点である。また、専門家による心理的ケアがアタッチメントの改善に有効であることが明らかにされ、児童養護施設の職員を含めて、親代替のアタッチメント対象となる大人は子どもの心理的危機に寄り添いながらも、子どもの自己表明を支援するメンタライズ機能を持つことが重要であることが示された。これらの知見は里親や施設養育など今後の社会的養護に資すると考えられる。
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