研究課題/領域番号 |
26380971
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 京都女子大学 (2015-2018) 神戸山手大学 (2014) |
研究代表者 |
下津 咲絵 京都女子大学, 発達教育学部, 准教授 (90392448)
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研究協力者 |
堀川 直史
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | セルフスティグマ / 認知行動療法 / うつ病 / 認知再構成法 / 認知的スキーマ / 精神疾患 / 認知療法 |
研究成果の概要 |
本研究では,自分を追いつめる傾向のある考え方の改善によるセルフスティグマ減少への影響を検討することを目的とした。集団認知行動療法プログラム(全10回)に参加した抑うつ患者50名を研究対象とした。各変数のプログラム前後の変化量をもとに共分散構造分析を行った結果からは,自分を追いつめる傾向のある考え方のうち,社会的な成功や社会における自分自身の役割を過度に重視する考え方の改善がセルフスティグマ減少に強く影響を及ぼすことが明らかとなった。加えて,本結果からは,自尊感情の即時的な回復には,抑うつ症状の改善よりもセルフスティグマの改善がより影響が強いことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セルフスティグマが高いことは,自尊感情の低下や治療行動の不遵守といった精神疾患からの回復の妨害要因となることが示されてきた。本研究では,セルフスティグマ減少に効果のある具体的な介入手法の一部を明らかにすることができた。強いセルフスティグマをもつ患者に臨床場面で出会った際には,通常治療に加えて補足的に,セルフスティグマに関連する認知に対して認知再構成法を適用することの有用性が示された。セルフスティグマの減少によって自尊感情の回復が促され,患者の広範囲の生活の質の向上をもたらす可能性があることが示唆された。
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