研究課題/領域番号 |
26380976
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 九州ルーテル学院大学 |
研究代表者 |
有村 達之 九州ルーテル学院大学, 人文学部, 教授 (80264000)
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研究分担者 |
田代 雅文 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (60264305)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 慢性疼痛 / 慢性痛 / 認知行動療法 / マインドフルネス / 心理的介入 / マインドフルネスに基づいた介入 / 介入研究 / マインドフルネストレーニング / 心理学的介入法 |
研究成果の概要 |
慢性疼痛とは損傷の治癒後や損傷の存在なしに持続する痛みで、しばしば身体医学的治療の効果が限定的である事が知られている。近年、心理的介入法であるマイ ンドフルネストレーニングの有効性が欧米で報告されているがわが国での報告はまだ少ない。そこで本研究ではわが国の慢性疼痛患者に対するマインドフルネストレーニングの効果を検証した。慢性疼痛患者20名に対して2ヶ月間、8セッションのマインドフルネストレーニングの効果を検証したところ、トレーニングの前後で疼痛強度、痛みによる生活障害、抑うつと不安、QOLが有意に改善し、その効果は約2ヶ月後にもおおむね維持されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性疼痛に対する認知行動療法の効果は欧米では確立されており、慢性疼痛に対する標準的な介入法となっている。わが国でも医療関係者を中心に認知行動療法の導入が興味を持たれているが、本邦におけるエビデンスの蓄積はいまだ十分ではなく、その普及はこれからである。本研究の成果はわが国の慢性疼痛患者に対する認知行動療法(マインドフルネストレーニング)の効果を示したものであり、今後本邦における認知行動療法の普及の後押しになりうると考えられる。
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