研究課題/領域番号 |
26381007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
八鍬 友広 東北大学, 教育学研究科, 教授 (80212273)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | リテラシー / 識字 / 往来物 / 教育史 / 読み書き / 寺子屋 / 滋賀県 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本におけるリテラシーの歴史的形成過程を実証的に明らかにすることである。このため、以下の二ような研究をおこなってきた。①近世における初歩的な読み書き教育の過程を知りえる資料の収集・分析、②明治期における自署率調査の結果の分析および考察。 ①については、山形県、福島県、長野県、福井県などにおいて資料調査をおこない、それぞれの地域において編纂された独自の読み書き教材を収集することができた。また福井県においては、寺子屋の詳細な学習過程を明らかにしえる資料を収集することができた。②については、これまでの調査研究結果にもとづいて、著書・論文として執筆し、公刊するに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本における識字力普及の歴史的過程が、いかなる特質を有していたのかということを考察することを目的としている。近代以前の日本においては、往来物と呼ばれる読み書き教科書が無数に編纂されたことが、読み書き教育の歴史における顕著な特色となっている。本研究では、地域のなかで編纂された固有の新種の往来物を確認し、地域社会が独自の教材を産出していた状況を明らかにした。また、識字率をある程度数値により確認しえる明治期の識字調査から、識字力の地域的格差の大きいこと、ならびに当時の書記方式に則って読み書きのできる人口が、依然として限定的であることなどについて明らかにした。
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