研究成果の概要 |
本研究では, 数学的価値を「高度の自律性を持つ文化遺産としての算数・数学において, 我々の欲求を満たす事象や対象の性質と能力」と定義し, 「人の美と醜を識別する性質・傾向」としての審美性を採り上げた。研究の結果として, 第2学年~第6学年の児童の審美性に関する特徴が分かった。そして, 算数教育における児童の審美性認識に関する測定尺度を開発した。この測定尺度を事前・事後テストとして用い, 第5学年を対象に審美性に関する授業実践を行い, 授業実践の効果を明らかにした。また, 授業実践を行った小学校において, 算数科の職員研修に参加し, 研究成果をフィードバックすると共に, 授業改善に役立てた。
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