調査研究では、大学生に回顧的調査を行い、児童期中期に精神的弾力性を涵養されたイメージと現在の精神的弾力性との間には統計的関連性が見られた。また、小学生を対象にした調査では、不安という精神的弾力性の阻害要因や自己効力感という精神的弾力性の一要因が学校生活に影響を及ぼすことが示された。 文献研究として、精神的弾力性についての実践を行った洋図書をレビューし、教育的働きかけの際に挙げられている要素についてまとめた。 実践研究については、以前に試行していた実践を本研究の知見を基に検討し、教育的働きかけの際には言葉以外の刺激呈示や他者視点の取り入れの必要性があることが示唆された。
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