研究課題
基盤研究(C)
原子間力顕微鏡を用いて、ソフトマターのナノスケールの系について、粘弾性と誘電緩和特性の両方を計測する研究に取り組んだ。粘弾性を通じての計測では、親水性表面の間に拘束された水分子層の緩和時間が顕著な非ニュートン的特性を見出すことを報告した。水和生体適合性高分子の粘弾性による緩和時間の振幅依存性計測では、巨視的な非ニュートン特性と異なる不連続的挙動が観測された。慎重に解析を進め今後の研究の新たな芽としたい。外部電場で探針分極を制御して、高分子薄膜の誘電緩和的特性を計測した実験では、巨視的な誘電緩和関数と大きく異なる興味深い結果が得られ、解釈には系の新たなモデル化の必要性が示唆された。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 4件、 招待講演 3件)
Europhysics Letters
巻: 107 号: 6 ページ: 66001-66001
10.1209/0295-5075/107/66001