研究課題
基盤研究(C)
空間反転対称性の破れた超伝導体に期待される『ヘリカル磁束相の検証』を目的とする研究に挑戦した。単結晶育成、結晶評価、磁化測定を経て、LaNiC2の中性子小角散乱実験による磁束格子の観測に挑んだが、磁気ブラッグ散乱を観測することはできなかった。その原因を追求し、より良質の結晶を得るため、理化学研究所の創発物性研究センターの協力の下、チョクラルスキー法、レーザーフローティングゾーン法による単結晶育成、EDX測定による結晶評価等を実施した。結果、結晶の成長速度を0.3㎜/h程度にするとより均一で磁束のピン留めが弱い結晶を育成できることがわかった。平成29年度に中性子小角散乱の再実験を予定している。
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PHYSICAL REVIEW
巻: B93 号: 10
10.1103/physrevb.93.104527