中性子散乱によるYb化合物の量子臨界現象の研究

• 研究課題/領域番号: 26400365
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 物性Ⅱ
• 研究機関: 琉球大学
• 研究代表者: 阿曽 尚文 琉球大学, 理学部, 教授 (40313118)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2014年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: 重い電子 / Yb化合物 / 近藤効果 / 量子臨界点 / 単結晶試料 / 中性子散乱 / YbCo2Zn20 / 置換効果 / 量子相転移

研究成果の概要

本研究は，高圧下における重い電子系Yb化合物の量子相転移と磁気及び価数揺らぎの効果を研究する課題であり，圧力誘起量子相転移を示す YbCo2Zn20 及びその置換系物質の単結晶試料育成とその物性研究（主に中性子散乱）を行い，量子臨界点近傍の情報を得ることを研究目的とした．
置換系物質の単結晶試料育成を行った結果，幾つかの元素では一様に置換され，またそうでない元素もあり，物性測定によると正負の両方向の化学圧力効果が観測された，また，幾つかの元素置換では，Ce系化合物で見られたような， Yb サイトにおける高濃度近藤効果から不純物近藤効果への移り変わりに似た現象を観測できた．

研究成果

• [雑誌論文] Magnetic structure of divalent europium compound EuGa4 studied by single crystal time-of-flight neutron diffraction (2016)
  • 著者名/発表者名: T. Kawasaki, K. Kaneko, A. Nakamura, N. Aso, M. Hedo, T. Nakama, T. Ohhara, R. Kiyanagi, K. Oikawa, I. Tamura, A. Nakao, K. Munakata, T. Hanashima and Y. Onuki
  • 雑誌名: J. Phys. Soc. Jpn. 巻: 85 号: 11 ページ: 114711-114715
  • DOI: 10.7566/jpsj.85.114711
  • NAID: 210000134159
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Single crystal neutron diffraction study of high neutron absorbing compound EuGa4 (2014)
  • 著者名/発表者名: T. Kawasaki, K. Kaneko, N. Aso, A. Nakamura, M. Hedo, T. Nakama, and Y. Onuki
  • 雑誌名: JPS Conf. Proc. 巻: 1 ページ: 0140091-4
  • DOI: 10.7566/jpscp.1.014009
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] CeRu2Al10のRh置換によるインタラクションクロスオーバー (2017)
  • 著者名/発表者名: 小林，阿曽，他
  • 学会等名: 日本物理学会 第72回年次大会
  • 発表場所: 大阪大学（大阪府豊中市）
  • 年月日: 2017-03-17
• [学会発表] 重い電子系化合物YbCo2Zn20における元素置換効果と圧力効果に関するNQRによる研究 (2016)
  • 著者名/発表者名: 與儀，阿曽，他
  • 学会等名: 日本物理学会 2016年秋季大会
  • 発表場所: 金沢大学（石川県金沢市）
  • 年月日: 2016-09-13
• [学会発表] 重い電子系化合物YbCo2Zn20のZnサイトの置換効果II (2016)
  • 著者名/発表者名: 阿曽，他
  • 学会等名: 日本物理学会 2016年秋季大会
  • 発表場所: 金沢大学（石川県金沢市）
  • 年月日: 2016-09-13
• [学会発表] Zn-site Substitution Effect in YbCo2Zn20 (2016)
  • 著者名/発表者名: 小林，阿曽，他
  • 学会等名: International Conference on Strongly Correlated Electron Systems (SCES 2016)
  • 発表場所: 浙江大学（中国浙江省，杭州市）
  • 年月日: 2016-05-08
  • 国際学会
• [学会発表] Neutron Scattering Study in Single-Crystalline YbCo2Zn20 (2016)
  • 著者名/発表者名: 阿曽，他
  • 学会等名: International Conference on Strongly Correlated Electron Systems (SCES 2016)
  • 発表場所: 浙江大学（中国浙江省，杭州市）
  • 年月日: 2016-05-08
  • 国際学会
• [学会発表] YbCo2Zn20置換系試料の構造解析II (2016)
  • 著者名/発表者名: 小林理気，阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本物理学会第71回年次大会
  • 発表場所: 東北学院大
  • 年月日: 2016-03-19
• [学会発表] 重い電子系化合物Yb(Co1-xNix)2Zn20の物性IV (2016)
  • 著者名/発表者名: 比嘉泰之，阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本物理学会第71回年次大会
  • 発表場所: 東北学院大
  • 年月日: 2016-03-19
• [学会発表] 希土類金属間化合物YbCo2Zn20のNQRによる研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 通事樹，與儀護，阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本物理学会2015年秋季大会
  • 発表場所: 関西大学
  • 年月日: 2015-09-16
• [学会発表] 重い電子系化合物Yb(Co1-xNix)2Zn20の物性III (2015)
  • 著者名/発表者名: 比嘉泰之，阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本物理学会2015年秋季大会
  • 発表場所: 関西大学
  • 年月日: 2015-09-16
• [学会発表] YbCo2Zn20置換系試料の構造解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 小林理気，阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本物理学会2015年秋季大会
  • 発表場所: 関西大学
  • 年月日: 2015-09-16
• [学会発表] 重い電子系化合物YbCo2Zn20のZnサイトの置換効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: 高村治希，阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本物理学会2015年秋季大会
  • 発表場所: 関西大学
  • 年月日: 2015-09-16
• [学会発表] YbCo2Zn20の中性子散乱II (2015)
  • 著者名/発表者名: 阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本物理学会2015年秋季大会
  • 発表場所: 関西大学
  • 年月日: 2015-09-16
• [学会発表] 重い電子系化合物YbCo2-xNixZn20の物性II (2015)
  • 著者名/発表者名: 比嘉泰之，阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本物理学会第70回年次大会
  • 発表場所: 早稲田大学（東京都）
  • 年月日: 2015-03-22
• [学会発表] RCoGa5(R=Tb, Dy, Ho)の磁気構造解析II (2015)
  • 著者名/発表者名: 小林理気，阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本物理学会第70回年次大会
  • 発表場所: 早稲田大学（東京都）
  • 年月日: 2015-03-22
• [学会発表] 単結晶中性子回折法を用いた高い中性子吸収を示す EuX4(X=Al,Ga)の磁気構造の研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川崎卓郎，金子耕士，仲村愛，阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本結晶学会平成26年度年会
  • 発表場所: 東京大学農学部（東京都）
  • 年月日: 2014-11-01
• [学会発表] 重い電子系化合物 YbCo2-xNixZn20 の物性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 比嘉泰之，阿曽尚文他
  • 学会等名: 日本物理学会2014年秋季大会
  • 発表場所: 中部大学（愛知県）
  • 年月日: 2014-09-08
• [学会発表] Crystal structure of non-centrosymmetric heavy fermion superconductors CeRhSi3 and CeIrSi3 studied by single-crystal X-ray diffraction (2014)
  • 著者名/発表者名: Naofumi Aso 他
  • 学会等名: International Conference on Strongly Correlated Electron Systems (SCES 2014)
  • 発表場所: フランス・グルノーブル
  • 年月日: 2014-07-08
• [学会発表] Using inelastic neutron scattering to investigate the microscopic spin dynamics of actinide superconductors - experimental possibilities today and tomorrow (2014)
  • 著者名/発表者名: A. Hiess, N. Aso 他
  • 学会等名: International Conference on Strongly Correlated Electron Systems (SCES 2014)
  • 発表場所: フランス・グルノーブル
  • 年月日: 2014-07-07