研究課題/領域番号 |
26400378
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
|
研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
藤山 茂樹 国立研究開発法人理化学研究所, 加藤分子物性研究室, 専任研究員 (00342634)
|
研究分担者 |
草本 哲郎 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (90585192)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 量子スピン液体 / 有機導体 / 金属錯体 / スピン軌道結合 / 電荷移動錯体 / フラストレーション / 磁性 |
研究成果の概要 |
最低温度まで古典的磁気秩序が生じない磁性体を量子スピン液体という。分子性物質であるEtMe3Sb[Pd(dmit)2]2は量子スピン液体の候補物質である。 この物質の電荷揺らぎを定量化するためNMRを測定した。メチル基の水素原子を重水素原子に置換することで、エチル基とメチル基の回転運動を分離し、これらが温度降下にともない有限のエネルギーギャップを感じながら遅延する。 一方、対称性の高い位置に存在するSb核での電荷揺らぎは、熱活性型のものとは異なり、温度の2.5乗というべき乗則に従い遅延する。分子性量子スピン液体の起源として、古典的長距離秩序を阻害し得る電荷の強い揺らぎが存在することを示唆する。
|