ジアゾナフトキノンからのメタロキノン生成と多置換芳香族合成への展開

• 研究課題/領域番号: 26410054
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 有機化学
• 研究機関: 九州工業大学
• 研究代表者: 北村 充 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (10313199)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2014年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
• キーワード: diazonaphthoquinones / diazo compounds / Rh / Pd / carbene / ジアゾキノン / ジアゾ化合物 / ナフトフラン / クロスカップリング / ジアゾナフトキノン / ベンゾナフトピラノン / ジアゾ移動反応 / グアニジノジアゾニウム塩

研究成果の概要

ナフトールにグアニジノジアゾニウム塩 （ADMC） を作用させるとジアゾ移動反応が進行して位置選択的にジアゾ基が導入されたジアゾナフトキノンが合成できる。こうして合成したジアゾナフトキノンからの遷移金属を用いた多置換芳香族化合物の開発に取り組んだ。
アリールオキシカルボニル基を有するジアゾナフトキノンにRh触媒を反応させると，形式的C-H挿入反応が進行し，β-フェニルナフタレンラクトンが得られた。また，ジアゾナフトキノンとアルキン類とのカップリング反応について検討した結果，CuやPd触媒用いてジアゾナフトキノンと末端アルキンが反応してナフトフランが選択的に得られることを見出した。

研究成果

• [国際共同研究] マンソウラ大学(エジプト)
• [雑誌論文] Synthesis of 2-azido-1,3-dimethylimidazolinium hexafluorophosphate (ADMP) (2016)
  • 著者名/発表者名: M. Kitamura, K. Murakami
  • 雑誌名: Organic Syntheses 巻: 92 ページ: 171-181
  • DOI: 10.15227/orgsyn.092.0171
  • 査読あり
• [雑誌論文] Axially Chiral Bifunctional 8,8′-Biquinolyl: Synthesis of 7,7′-Dihydroxymethyl-8,8′-biquinolyl via Pd-Catalyzed Double C-H Oxidation of 7,7′-Dimethyl-8,8′-biquinolyl (2016)
  • 著者名/発表者名: M. Kitamura, H. Fukuma, M. Kobayashi, S. Okayama, T. Okauchi
  • 雑誌名: Journal of Organic Chemistry 巻: 81 号: 9 ページ: 3956-3960
  • DOI: 10.1021/acs.joc.6b00534
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synthesis, structure, and reaction of chiral 2-azidoimidazolinium salts: (7aS)-3-azido-5,6,7,7a-tetrahydro-2-[(1R)-1-phenylethyl]-1H-pyrrolo[1,2-c]imidazolium hexafluorophosphate and 2-azido-1,3-bis[(S)-1-phenylethyl]imidazolinium hexafluorophosphate (2016)
  • 著者名/発表者名: M. Kitamura, A. Ishikawa, T. Okauchi
  • 雑誌名: Tetrahedron Letters 巻: 57 号: 16 ページ: 1794-1797
  • DOI: 10.1016/j.tetlet.2016.03.036
  • 査読あり
• [雑誌論文] Diazonaphthoquinones: Synthesis, reactions and applications (2016)
  • 著者名/発表者名: D.I.A Othman, M. Kitamura
  • 雑誌名: Heterocycles 巻: 92 号: 10 ページ: 1761-1783
  • DOI: 10.3987/rev-16-845
  • NAID: 40020980890
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Rh-Catalyzed Cyclization of 3‐Aryloxycarbonyldiazonaphthoquinones for the Synthesis of β‐Phenylnaphthalene Lactones and Formal Synthesis of Pradimicinone (2015)
  • 著者名/発表者名: Mitsuru Kitamura, Shuhei Takahashi, Tatsuo Okauchi
  • 雑誌名: J. Org. Chem. 巻: 80 号: 16 ページ: 8406-8416
  • DOI: 10.1021/acs.joc.5b01251
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Synthesis of Diazonaphthoquinones from Naphthols by Diazo-Transfer Reaction (2015)
  • 著者名/発表者名: Kitamura, M.; Sakata, R.; Tashiro, N.; Ikegami, A.; Okauchi, T.
  • 雑誌名: Bulletin of the Chemical Society of Japan 巻: 88 号: 6 ページ: 824-833
  • DOI: 10.1246/bcsj.20150021
  • NAID: 130005075682
  • ISSN: 0009-2673, 1348-0634
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Pd(OAc)2-Catalyzed Macrocyclization of 1,2-Diazonaphthoquinones with Cyclic Ethers (2014)
  • 著者名/発表者名: Kitamura, M.; Kisanuki, M.; Kanemura, K.; Okauchi, T.
  • 雑誌名: Org. Lett. 巻: 16 号: 6 ページ: 1554-1557
  • DOI: 10.1021/ol500222s
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synthetic study of kosinostatin aglycone: Synthesis of BCDE rings using alkoxycarbonylmethylation of diazonaphthoquinone (2014)
  • 著者名/発表者名: Kitamura, M.; Kubo, K.; Yoshinaga, S.; Matsuzaki, H.; Ezaki, K.; Matsuura, T.; Matsuura, D.; Fukuzumi, N.; Araki, K.; Narasaki, M.
  • 雑誌名: Tetrahedron Lett. 巻: 55 号: 23 ページ: 1653-1656
  • DOI: 10.1016/j.tetlet.2014.10.140
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] d触媒を用いたジアゾナフトキノンとアルキンの反応によるナフトフランの合成 (2017)
  • 著者名/発表者名: 髙橋 周平, 岡内 辰夫, 北村 充
  • 学会等名: 日本化学会第97回春季年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2017-03-16
• [学会発表] Pd触媒を用いたジアゾナフトキノンとアルキン類からのナフトフラン合成 (2016)
  • 著者名/発表者名: 髙橋 周平, 岡内 辰夫, 北村 充
  • 学会等名: 第53回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2016-09-26
• [学会発表] ロジウム触媒を用いた 3-アルコキシ-1,2-ジアゾナフトキノンの C-H/O-H 挿入反応 (2016)
  • 著者名/発表者名: 大塚孔太，高橋周平，岡内辰夫，北村 充
  • 学会等名: 日本化学会 第96春季年会 (2016)
  • 発表場所: 同志社大学 京田辺キャンパス
  • 年月日: 2016-03-24
• [学会発表] パラジウム触媒を用いたジアゾナフトキノンとアルキニルスズ とのカップリング反応 (2016)
  • 著者名/発表者名: 髙橋周平，岡内 辰夫，北村 充
  • 学会等名: 日本化学会 第96春季年会 (2016)
  • 発表場所: 同志社大学 京田辺キャンパス
  • 年月日: 2016-03-24
• [学会発表] ロジウム触媒を用いたジアゾナフトキノンからのベンゾナフトピラノンの合成 (2016)
  • 著者名/発表者名: 髙橋 周平, 岡内 辰夫, 北村 充
  • 学会等名: 第26回万有福岡シンポジウム
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] Pd触媒を用いたジアゾナフトキノンとアルキン類とのカップリング反応 (2016)
  • 著者名/発表者名: 髙橋 周平, 岡内 辰夫, 北村 充
  • 学会等名: 第53回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州
• [学会発表] ジアゾキノンを用いるコシノスタチンアグリコンの合成研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 清水 湧太郎，福住 謙亨，北村 充
  • 学会等名: 第45回複素環化学討論会
  • 発表場所: 早稲田大学
  • 年月日: 2015-11-21
• [学会発表] ロジウム触媒を用いたジアゾナフトキノンからのベンゾナフトピラノンの合成 (2015)
  • 著者名/発表者名: 髙橋周平，岡内 辰夫，北村 充
  • 学会等名: 第５２回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2015-06-27
• [学会発表] 分子内C-H結合挿入反応を利用したジアゾナフトキノンからのナフトフラノン骨格の構築 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大塚孔太，高橋周平，岡内辰夫，北村 充
  • 学会等名: 第５２回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2015-06-27
• [学会発表] コシノスタチンアグリコンの合成研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 清水 湧太郎,岡内 辰夫,北村 充
  • 学会等名: 第５２回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2015-06-27
• [学会発表] ロジウム触媒を用いたジアゾナフトキノンからのベンゾナフトピラノンの合成 (2015)
  • 著者名/発表者名: 髙橋 周平・兼村 晃一・岡内 辰夫・北村 充
  • 学会等名: 日本化学会第95春季年会
  • 発表場所: 船橋
  • 年月日: 2015-03-26 – 2015-03-29
• [学会発表] Safe and Efficient Diazo-transfer Reagents: 2-Azido-1,3-dimethylimidazolinium Salts (2014)
  • 著者名/発表者名: M. Kitamura, N. Tashiro, R. Sakata, S. Miyagawa, M. Yano, K. Murakami, S. Kato
  • 学会等名: 8th Singapore International Chemistry Conference 2014
  • 発表場所: シンガポール
  • 年月日: 2014-12-14 – 2014-12-17
  • 招待講演