単量体と二量体の動的平衡状態にあるGPCRが伝達する生物活性情報の特定

• 研究課題/領域番号: 26410182
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生体関連化学
• 研究機関: 佐賀大学
• 研究代表者: 兒玉 浩明 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80205418)
• 研究分担者: 長田 聡史 佐賀大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50284609)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2014年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
• キーワード: シグナル伝達 / GPCR / 二量体 / ペプチド合成 / 活性酸素 / 生体分子 / 生理活性 / 二量体ペプチド

研究成果の概要

膜受容体の主要タンパク質である７回膜貫通型受容体が二量体構造として存在することについては、今では広く受け入れられているが、同じタンパク質同士や異なる２つのタンパク質が二量化した状態で存在するGPCR二量体の２つのプロトマーの機能を調べる目的で、好中球活性化受容体ホルミルペプチド受容体を取り上げ、２つのサブタイプ選択的リガンドを持つヘテロな二量体の２つのペプチドの新しい挙動を見出した。

研究成果

• [国際共同研究] Wilfrid Laurier University(カナダ)
• [雑誌論文] Syntheses and Biological Activities of Heterodimeric Formyl Peptides Cross-Linked with Amino Acid Residues (2017)
  • 著者名/発表者名: R. Kai, K. Kurihara, Y. Katafuchi, S. Koga, S. Osada, M. Jelokhani-Niaraki, H. Kodama
  • 雑誌名: Peptide Science 2016 巻: 2016
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Effect of Hinge Sequence on the Ion Channel Activity of Aib-Containing Synthetic Peptides (2017)
  • 著者名/発表者名: Y. Watanabe, A. Kawasetsu, S. Osada, M. Jelokhani-Niaraki, H. Kodama
  • 雑誌名: Peptide Science 2016 巻: 2016
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Coadministration of the FNIII14 peptide synergistically augments the anti-cancer activity of chemotherapeutic drugs by activating pro-apoptotic Bim (2016)
  • 著者名/発表者名: T. Iyoda, Y. Nagamine, Y. Nakane, Y. Tokita, S. Akari, K. Otsuka, M. Fujita, K. Itagaki, Y. Takizawa, H. Orita, T. Owaki, J. Taira, R. Hayashi, H. Kodama, F. Fukai
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 11 号: 9 ページ: e0162525-e0162525
  • DOI: 10.1371/journal.pone.0162525
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Peptide deformylase processable triazole-containing formyl peptide mimetics (2016)
  • 著者名/発表者名: H. Osako, J. Taira, Y. Higashimoto, H. Kodama, S.Osada
  • 雑誌名: Peptide Science 2015 巻: 2015 ページ: 159-162
  • 査読あり
• [雑誌論文] Promotion of cell adhesion by low-molecular-weight hydrogel by Lys based amphiphile (2015)
  • 著者名/発表者名: T. Suga, S. Osada, T. Narita, Y. Oishi, H. Kodama
  • 雑誌名: Mater. Sci. Eng. C 巻: 47 ページ: 345-350
  • DOI: 10.1016/j.msec.2014.11.032
  • 査読あり
• [雑誌論文] Antitumor activities of Au(I) complexed with bisphosphines in HL-60 cells (2014)
  • 著者名/発表者名: R. Hayashi, K. Nakatsui, D. Sugiyama, T. Kitajima, N. Oohara, M. Sugiya, S. Osada, H. Kodama
  • 雑誌名: J. Inorg. Biochem. 巻: 137 号: 25 ページ: 109-114
  • DOI: 10.1074/jbc.m113.546622
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Raman Optical Activity of a Cyclic Dipeptide Analyzed by Quantum Chemical Calculations Combined with Molecular Dynamics Simulations (2014)
  • 著者名/発表者名: Urago, H., Suga, T., Hirata, T., Kodama, H., & Unno, M.
  • 雑誌名: J. Phys. Chem. B 巻: 118 号: 24 ページ: 6767-6774
  • DOI: 10.1021/jp503874z
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of Potent Antagonists for Formyl Peptide Receptor 1 Based on Boc-Phe-D-Leu-Phe-D-Leu-Phe-OH (2014)
  • 著者名/発表者名: R. Hayashi, T. Kitajima, H. Mizuguchi, M. Fujimoto, A. Yamaguchi, S. Koga, Y. Koga, S. Osada, H. Kodama
  • 雑誌名: Bioorg. Med. Chem. 巻: 22 号: 15 ページ: 3824-3828
  • DOI: 10.1016/j.bmc.2014.06.048
  • 査読あり
• [学会発表] 環状テトラペプチドの持つ官能基とイオン選択性 (2016)
  • 著者名/発表者名: 渡邉裕大、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 2016年日本化学会中国四国支部大会
  • 発表場所: 香川大学
  • 年月日: 2016-11-05
• [学会発表] ホルミルペプチドのヘテロ二量体化による機能性および生物活性の変化 (2016)
  • 著者名/発表者名: 甲斐涼太、兒玉浩明
  • 学会等名: 2016年日本化学会中国四国支部大会
  • 発表場所: 香川大学
  • 年月日: 2016-11-05
• [学会発表] Syntheses and Biological Activities of Heterodimeric Formyl Peptides Cross-Linked with Amino Acid Residues (2016)
  • 著者名/発表者名: R. Kai, K. Kurihara, Y. Katafuchi, S. Koga, S. Osada, M. Jelokhani-Niaraki, H. Kodama
  • 学会等名: 第53回ペプチド討論会
  • 発表場所: 京都テルサ
  • 年月日: 2016-10-26
• [学会発表] Effect of Hinge Sequence on the Ion Channel Activity of Aib-Containing Synthetic Peptides (2016)
  • 著者名/発表者名: Y. Watanabe, A. Kawasetsu, S. Osada, M. Jelokhani-Niaraki, H. Kodama
  • 学会等名: 第53回ペプチド討論会
  • 発表場所: 京都テルサ
  • 年月日: 2016-10-26
• [学会発表] トリアゾール含有peptide deformylase阻害剤の合成と評価 (2016)
  • 著者名/発表者名: 古川 旺、平 順一、兒玉浩明、長田聰史
  • 学会等名: 第53回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2016-07-02
• [学会発表] Peptide deformylaseに認識されるトリアゾール含有擬ペプチド性基質の探索 (2016)
  • 著者名/発表者名: 児玉美瑳、平 順一、兒玉浩明、長田聰史
  • 学会等名: 第53回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2016-07-02
• [学会発表] ホルミルペプチドヘテロ二量体の生物活性における架橋残基の効果 (2016)
  • 著者名/発表者名: 甲斐涼太、栗原滉季、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 第53回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2016-07-02
• [学会発表] 光架橋アミノ酸を含むFPR2アンタゴニストの構造活性相関 (2016)
  • 著者名/発表者名: 矢津田祐介、栗原滉季、兒玉浩明、長田聰史
  • 学会等名: 第53回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2016-07-02
• [学会発表] 両性イオンをもつ環状テトラペプチドの合成とイオンチャネル活性 (2016)
  • 著者名/発表者名: 渡邉裕大、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 第53回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2016-07-02
• [学会発表] Glu残基で架橋したホルミルペプチドヘテロ二量体の合成と生物活性 (2016)
  • 著者名/発表者名: 甲斐涼太、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 平成28年度 日本生化学会九州支部例会
  • 発表場所: 鹿児島大学
  • 年月日: 2016-05-14
• [学会発表] 折れ曲がり配列を持つAibペプチドの合成とイオンチャンネル活性 (2016)
  • 著者名/発表者名: 川節あかね、渡邉裕大、Jelokhani-Niaraki Masoud、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 日本化学会 第96春季年会
  • 発表場所: 同志社大学
  • 年月日: 2016-03-26
• [学会発表] Agonistic and Antagonistic properties of triazole-containing non-formyl peptides against formyl peptide receptor (2016)
  • 著者名/発表者名: K. Arima, K. Kurihara, H. Kodama, S. Osada
  • 学会等名: 日本化学会 第96春季年会
  • 発表場所: 同志社大学
  • 年月日: 2016-03-26
• [学会発表] Peptide deformylase processable triazole-containing formyl peptide mimetics (2015)
  • 著者名/発表者名: H. Osako, J. Taira, Y. Higashimoto, H. Kodama, S.Osada
  • 学会等名: The 52nd Japanese Peptide Symposium
  • 発表場所: Chuo Community Center, Hiratsuka)
  • 年月日: 2015-11-16
• [学会発表] Z体選択的フルオロオレフィン合成のための新規Julia反応剤 (2015)
  • 著者名/発表者名: 川島季晋、兒玉浩明、長田聰史
  • 学会等名: 第52回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2015-06-27
• [学会発表] S-リボシルホモシステインミミックの合成研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 矢野孝行、兒玉浩明、長田聰史
  • 学会等名: 第52回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2015-06-27
• [学会発表] Peptide deformylaseによって活性化されるMetAP阻害候補化合物 (2015)
  • 著者名/発表者名: 大迫拓輝、兒玉浩明、長田聰史
  • 学会等名: 第52回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2015-06-27
• [学会発表] 環状オクタペプチドの側鎖構造とイオンチャネル活性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 渡邉裕大、川節あかね、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 第52回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2015-06-27
• [学会発表] 異なるFPRサブタイプに選択性を持つペプチド二量体の鎖長依存性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 栗原滉季、片渕友加里、古賀裕也、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 第52回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2015-06-27
• [学会発表] GPCR ヘテロマーを構成するプロトマーの機能検索 (2014)
  • 著者名/発表者名: 片渕友加里、古賀裕也、林 良、長田聰史、藤田一郎、兒玉浩明
  • 学会等名: 2014年日本化学会中国四国支部大会
  • 発表場所: 山口大学吉田キャンパス
  • 年月日: 2014-11-08 – 2014-11-09
• [学会発表] アラメチシン型イオンチャンネル形成因子の検索 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川節あかね、林 良、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 2014年日本化学会中国四国支部大会
  • 発表場所: 山口大学吉田キャンパス
  • 年月日: 2014-11-08 – 2014-11-09
• [学会発表] ホルミルペプチドアンタゴニスト WRW4の構造活性相関 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山口 彩、古賀裕也、林 良、藤田一郎、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 2014年日本化学会中国四国支部大会
  • 発表場所: 山口大学吉田キャンパス
  • 年月日: 2014-11-08 – 2014-11-09
• [学会発表] 2つの FPR と相互作用するヘテロ二量体ペプチドの one-pot 合成 (2014)
  • 著者名/発表者名: 栗原滉季、片渕友加里、古賀裕也、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 2014年日本化学会中国四国支部大会
  • 発表場所: 山口大学吉田キャンパス
  • 年月日: 2014-11-08 – 2014-11-09
• [学会発表] イオンチャネルを形成する環状オクタペプチドの合成と性質 (2014)
  • 著者名/発表者名: 渡邉裕大、川節あかね、小栁侑也、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 2014年日本化学会中国四国支部大会
  • 発表場所: 山口大学吉田キャンパス
  • 年月日: 2014-11-08 – 2014-11-09
• [学会発表] Pro残基をもつAibモデルペプチドの合成とイオンチャンネル活性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川節 あかね、林 良、 平 順一、 東元 祐一郎、 長田 聰史、 兒玉 浩明
  • 学会等名: 第87回日本生化学会大会
  • 発表場所: 国立京都国際会館
  • 年月日: 2014-10-15 – 2014-10-18
• [学会発表] サブタイプ選択的ホルミルペプチドの二量体合成と生物活性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 片渕 友加里、古賀 裕也、 林 良、長田 聰史、藤田 一郎、兒玉 浩明
  • 学会等名: 第87回日本生化学会大会
  • 発表場所: 国立京都国際会館
  • 年月日: 2014-10-15 – 2014-10-18
• [学会発表] 好中球プライミングを引き起こすFPR1膜貫通ペプチドの活性発現構造の検索 (2014)
  • 著者名/発表者名: 古賀裕也、林 良、長田聰史、藤田一郎、浜崎雄平、兒玉浩明
  • 学会等名: 第51回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2014-06-28
• [学会発表] N末端にPro残基をもつペプチドの合成とイオンチャンネル活性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 川節あかね、小柳侑也、林 良、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 第51回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2014-06-28
• [学会発表] FPR選択的アゴニスト二量体の合成と生物活性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 片渕友加里、瀬戸知歩、古賀脩一朗、古賀裕也、林 良、長田聰史、藤田一郎、浜崎雄平、兒玉浩明
  • 学会等名: 第51回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2014-06-28
• [学会発表] Boc-FlFlFの5位アミノ酸置換アナログの合成と生物活性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山口彩、古賀裕也、古賀脩一郎、林 良、藤田一郎、浜崎雄平、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 第51回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2014-06-28
• [学会発表] ジベンジル型SAHAアナログの合成と生理活性評価 (2014)
  • 著者名/発表者名: 田久保伸弥、林 良、長田聰史、兒玉浩明
  • 学会等名: 第51回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2014-06-28
• [学会発表] PDFで活性化されるMetAP阻害剤の探索 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大迫拓輝、林 良、兒玉浩明、長田聰史
  • 学会等名: 第51回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州国際会議場
  • 年月日: 2014-06-28
• [産業財産権] ＰＤＧＦ依存性細胞増殖制御剤、ＰＤＧＦ依存性細胞増殖の制御方法、細胞分散抑制剤、細胞分散の制御方法、テモゾロミド活性増強剤及び抗腫瘍剤 (2014)
  • 発明者名: 深井文雄、山本哲哉、兒玉浩明
  • 権利者名: 深井文雄、山本哲哉、兒玉浩明
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 2014-125515
  • 出願年月日: 2014-06-18