研究課題
基盤研究(C)
これまでの高分子メソ多孔体の研究は細孔径や細孔形状の制御が主題であり、細孔骨格の材料設計は検討されていなかった。そこで、多成分の高分子複合系を骨格とするメソ多孔体を作製することを本研究の目的とした。シリカナノ粒子やカーボンブラックを均一に分散した高分子溶液を調製し、独自に開発してきた急速凍結ナノ結晶化法を用いてメソ多孔体を作製した。得られたメソ多孔質ハイブリッド材料は、高分子のナノファイバー状ネットワーク中にナノ粒子が均一に担持された独自のナノ構造を持つ。大きなメソ細孔容量(0.5 cm3/g以上)と大きな比表面積(200 m2/g以上)を兼ね備えたメソ多孔構造が実現できた。
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