研究課題
基盤研究(C)
ダイヤモンドを蛍光飛跡検出器(FNTD)として利用できるか検証した。測定原理は次の通りである。ダイヤモンドに重イオンを照射すると原子空孔が形成される。熱処理すると原子空孔が窒素不純物と結合し、窒素・空孔(NVセンター)となる。NVセンターはたった1つでも検出可能なため、高感度に飛跡を検出することが可能となる。実験結果から、数十~数百ppbの窒素不純物を持つダイヤモンドを高温(1200℃)かつ短時間(10分)で熱処理すると、最も効率よく飛跡検出ができると結論づけた。誘導放出制御(STED)を用いて回折限界を超える分解能で飛跡を観察することに成功し、超高空間分解能を有するFNTDを実現できた。
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放射線
巻: 42 ページ: 91-96
Physica Status Solidi A
巻: 212 号: 11 ページ: 2641-2644
10.1002/pssa.201532219