研究課題/領域番号 |
26430092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
越本 知大 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 教授 (70295210)
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研究分担者 |
枝重 圭祐 高知大学, 教育研究部総合科学系生命環境医学部門, 教授 (30175228)
坂本 信介 宮崎大学, 農学部, 講師 (80611368)
本多 新 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (10373367)
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研究協力者 |
篠原 明男
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | リサーチバイオリソース / 齧歯類 / アカネズミ属 / 遺伝的多様性 / 保全生物学 / げっ歯類 / 環境指標 / 新規モデル動物 |
研究成果の概要 |
マウスやラットは優れた実験動物であるが、多様な生命現象を俯瞰的に提示するモデルとはなり得ない。我々はこれらを補完する目的で遺伝的多様性に富んだ研究素材の確立と特性評価を行った。 日本固有野生種2種を含む4種の齧歯類を対象に、新規実験動物としてのコロニーの確立と維持に関連する技術開発、実験動物学的な基礎特性データの集積、自然突然変異個体の探索と新規病体モデルとしての行動学的、病理学的、遺伝学的解析、生殖補助技術の試験的適用を行った。これらにより、多様性を維持した独自の研究素材として、野生齧歯類の基盤情報の集積を進めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Apodemus属の日本固有種A. speciosusと欧州普通種のA. sylvaticusに加え社会性研究等で期待されるOctodon deusについて、強い遺伝的制御を行わず閉鎖系としてコロニー化し、幅広い活用が可能なよう実験動物学的情報を集積し、オープンリソースとしてホームページで公開して、育成を続けている。 更に得られた情報や技術を、我が国固有の絶滅危惧種Tokudaia osimensisに応用して、初めて人工繁殖を誘導した。これは保全生物学的な意義に加え、独自の染色体進化モデル候補としての本種の研究資源的な可能性を高める成果で社会的な意義も高い。
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