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シュウ酸輸送体の結晶構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 26440086
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生物物理学
研究機関沖縄科学技術大学院大学

研究代表者

平井 照久  沖縄科学技術大学院大学, 量子波光学顕微鏡ユニット, 研究員 (10450412)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2015年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードMFS型輸送体 / 膜輸送体 / X線結晶学 / 膜輸送タンパク質
研究実績の概要

シュウ酸輸送体であるOxlT(Oxalate Transporter)は基質駆動型輸送体の中で最大であるMFS(Major Facilitator Superfamily)ファミリに属し、細胞膜を介してシュウ酸とギ酸の対向輸送を行う。このOxlTの輸送メカニズムを解明するために、既存の結晶の改善を考えたが環境が整わず、既存のデータのみを用いて構造解析を行った。OxlTは他のMFSメンバと同様に6本の膜貫通ヘリックスからなる2つのドメインを有し、ドメインが大きく動いて基質を輸送すると考えられている。OxlTとFABの共結晶を得ているが、結晶中でOxlTは基質を内包する閉じたコンフォメーションをとっていると予想している。データはSPring-8のビームライン(BL26B2およびBL41XU)で収集し、CCP4パッケージを用いて解析した。異方性が高いものの全体的に概ね3.2 A程度での回折強度データを得た。このときの結晶の格子定数はおよそa=115 A;, b=233 A;, c=51 A;, a=b=g=90°で空間群はP22121であった。共結晶中にはOxlTのN末、C末ドメインとFABドメインの3つが含まれ、実際PDBに登録されているこれらのドメイン構造を用いて、分子置換を行った。OxlT部分については、他のMFSメンバの構造からホモロジーモデルを作成した。FAB部分については、初期にはFAB全体を1つのドメインとしたが後には重鎖、軽鎖、さらにそれらの可変領域と定常領域に分けて合わせた。分子置換したモデルを多少修正し、暫定的に精密化プログラムを動かしたところ、3.2 A分解能でR-Factor/Free-Rが0.3/0.4であった。今後はモデルを改善し、論文の形で報告し、輸送メカニズムを議論したい。

報告書

(2件)
  • 2015 実績報告書
  • 2014 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] ヒト赤血球膜タンパク質バンド3の構造2015

    • 著者名/発表者名
      平井照久、山口知宏
    • 雑誌名

      臨床血液

      巻: 56 号: 7 ページ: 831-836

    • DOI

      10.11406/rinketsu.56.831

    • NAID

      130005093118

    • ISSN
      0485-1439, 1882-0824
    • 関連する報告書
      2015 実績報告書
  • [学会発表] Structural analysis of human erythrocyte band 32014

    • 著者名/発表者名
      平井照久
    • 学会等名
      第76回日本血液学会学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2014-10-31
    • 関連する報告書
      2014 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2017-01-06  

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