研究課題/領域番号 |
26440216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
古屋 秀隆 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (20314354)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 分類 / 形態形質 / 収斂 / 進化 / ニハイチュウ / 寄生虫 / 頭足類 / 棲み分け / ホストスイッチング / 新種 / ニハイチュウ類 / 腎嚢 / 二胚動物門 / 片利共生 / 適応形態 / 分類形質 / 系統関係 / 腎臓 / 形態適応 / 分子系統 / 共進化 / 系統 |
研究成果の概要 |
ニハイチュウは底棲の頭足類の腎嚢に片利共生する体長数ミリの多細胞動物である。生活場所をめぐる種間相互作用の結果、体の前部に位置する極帽の形が4つのタイプに多様化し、これらが頭足類ごとに生じることから収斂進化が示唆された。そこで、分子系統学的手法で、これら極帽タイプがどのような過程で多様化したか、その実態を明らかにした。その結果、ニハイチュウ類の種間の系統関係は、同じ宿主にみられる種間の類縁が近い種が多数みられ、極帽形態の類似と系統とは無関係であった。一方でニハイチュウ類の一部の種にはhost switchingが起き、極帽形態の類似現象の全てが収斂進化では説明できないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニハイチュウ類は多細胞動物のなかで最も少数の細胞からなり、体制や発生が簡単である。そのため、ニハイチュウ類がもつ分類形質は形態的に明瞭で解析が容易である。また、動物系統学上の興味だけでなく、その生活様式が片利共生であるがゆえに、他の動物にはみられないユニークな特徴をもち、他の動物にない現象へのアプローチが可能である。本研究は、アフリカ巨大湖のカワスズメの形態における収斂現象に対して、微小環境での収斂現象のモデルとなる。
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