研究課題
基盤研究(C)
オオムギの耐雪性の品種間差異には、低温要求性および日長反応性による幼穂形成の早晩が非構造性炭水化物(NSC)の蓄積性に影響することが関係していると考えられる。そこで、積雪前および消雪後におけるオオムギの幼穂形成とNSC含有率、耐雪性との関係を解析した。その結果、1.オオムギ茎葉のNSC含有率が高いほど雪害程度が低くなること、2.NSC含有率は早晩性、とくに幼穂の生育と明瞭な関係があり、生育が早いほどNSC含有率が低くなること、3.低温要求性遺伝子と日長反応性遺伝子の組合せによりNSC含有率に差があること、が示され、 幼穂形成早晩が耐雪性品種間差異の一因であることが明らかとなった。
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