研究課題/領域番号 |
26450054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
小林 一成 三重大学, 地域イノベーション推進機構, 教授 (90205451)
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研究協力者 |
小林 裕子
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2014年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | イネ / エピジェネティクス / 病害抵抗性育種 / いもち病 / DNAメチル化 / 耐病性育種 / 防御応答 |
研究成果の概要 |
本研究は、特殊な処理(RE処理)を施して作製されたイネ個体のゲノム全体に広範なメチル化状態変化が引き起こされることを手掛かりとして、エピジェネティック変異の方向付けによる耐病性イネの作製を試みた。本研究により開発された方法により、エピジェネティック変異による世代を超えた抵抗性状態の維持に成功した。本研究により開発された方法は、エピジェネティック変異を利用した新規育種技術に繋がる可能性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、抵抗性誘導剤処理によって獲得されたイネの病害抵抗性が後代の植物に伝達される現象が見出され、その原因がエピジェネティック変異であることが確認された。従来は遺伝しないと考えられてきた獲得形質が簡単な方法で人為的に導入可能であり、次世代以降に伝わることを見出したことは学術的に大きな意義がある。また、獲得された抵抗性は、世代を超えたプライミング状態の維持に起因すると考えられた。したがって、本研究によって我々が開発した方法は、エピジェネティック変異を利用した新規の育種技術開発に繋がる可能性が高く、社会に与える影響から見ても画期的な研究成果であると言える。
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