研究課題/領域番号 |
26450160
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
小原 敬士 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 教授 (10284390)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 食品機能 / 抗酸化 / 一重項酸素 / 近赤外光 / 時間分解計測 / 微量試料 / スポット / キャピラリー |
研究成果の概要 |
近赤外光の時間分解計測を基盤として、食品・飲料・工業製品など広範囲なターゲットに適用できる高精度かつ高速の抗酸化活性評価手法の開発を実施した。ファイバースポット計測とマルチチャンネル光子計数法の導入により、内径1 mm のキャピラリー中の微量の試料での短時間(30 - 60秒)の計測により一重項酸素消去速度定数を精確に決定する技術を確立した。また、活性酸素との反応により発光体に変換する活性酸素検出プローブ分子の開発に取り組み、2種の化合物を得ることができたが、それぞれ合成収率や活性酸素との反応性に難点があった。実用性を得るためには発光の長波化を含めさらなる検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近赤外光の時間分解計測技術は、飲料・食品や天然物試料でしばしば生じる着色や懸濁などの妨害・擾乱を回避し、活性種の経時変化を直接とらえることによる定量的な物性評価が可能である。開発した計測技術により、野菜,果実,食品,牛乳,飲料,生体抽出物,インク・塗料,泳動ゲル・キャピラリーに展開した希少成分などの一重項酸素消去能をわずかなサンプルで短時間に同一の基準で評価して結果を提示できる。また、本課題で開発に取り組んだ活性酸素検出プローブの改良で実用性が得られれば、フリーラジカル消去能評価も可能な高効率の標準評価法の一つとして学界・産業界での大きなニーズが期待できる。
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