溶菌性ファージを利用したヒスタミン生成菌の制御

• 研究課題/領域番号: 26450278
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 水圏生命科学
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 山崎 浩司 北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (40250500)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2015年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2014年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: ヒスタミン / ヒスタミン生成菌 / バクテリオファージ / 微生物制御 / ヒスタミン食中毒 / ファージセラピー

研究成果の概要

ヒスタミン生成菌に感染する新しい溶菌ファージを分離し，その性質を調べるとともに，これらファージの利用によって食品でのヒスタミン蓄積が抑制されるか調べた。本研究ではMorganella morganiiに感染するファージ3株，Photobacterium damselaeに感染するファージ1株の分離に成功した。特に，M.morganii溶菌性ファージFSP1は魚肉に接種すると，保存中においてM.morganiiの発育とヒスタミンの蓄積を効果的に抑制できるファージであった。したがって，水産食品におけるヒスタミン食中毒予防に溶菌性ファージの利用が有効な手法となることが明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] Characterization of a novel bacteriophage Phda1 active against histamine-producing Photobacterium damselae subsp. damselae (2015)
  • 著者名/発表者名: Shogo Yamaki, Yuji Kawai, Koji Yamazaki
  • 雑誌名: Journal of Applied Microbiology 巻: 118 号: 6 ページ: 1541-1550
  • DOI: 10.1111/jam.12809
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] Morganella morganii 溶菌バクテリオファージ FSP1を利用したマグロ魚肉によるヒスタミン食中毒のリスク低減 (2017)
  • 著者名/発表者名: 山木将悟，川合祐史，山崎浩司
  • 学会等名: 日本食品科学工学会2017年北海道支部大会
  • 発表場所: 北海道大学国際交流会館，北海道札幌市
• [学会発表] Utiization of bacteriophages for the inhibition of histamine accumulation by histamine-producing bacteria on fishery products (2016)
  • 著者名/発表者名: Shogo Yamaki, Koji Yamazaki, Yuji Kawai
  • 学会等名: 9th Joint Symposium on Food Scienece and Technology among NUS, TUMSAT and HU
  • 発表場所: 北海道大学水産学部，北海道函館市
  • 年月日: 2016-12-01
  • 国際学会
• [学会発表] Photobacterium damselae subsp. damselae 溶菌ファージPhda10株の感染特性を利用したヒスタミン生成抑制 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山木将悟，川合祐史，山崎浩司
  • 学会等名: 日本食品科学工学会第63回大会
  • 発表場所: 名城大学，愛知県名古屋市
  • 年月日: 2016-08-25
• [学会発表] Isolation and partial characterization of two bacteriophages ΦMV-1 and ΦMV-4 of histamine-producing Morganella morganii (2016)
  • 著者名/発表者名: Koji Yamazaki, Soya Kuronuma, Shogo Yamaki, Yuji Kawai
  • 学会等名: The IFT meeting
  • 発表場所: McCormic Place South, Chicago, USA
  • 年月日: 2016-07-16
  • 国際学会
• [学会発表] Isolation of bacteriophage Phda10 and combined effect of Phda10 and calcium acetate for growth inhibition of histamine-producing Photobacterium damselae subsp. damselae (2016)
  • 著者名/発表者名: Shogo Yamaki, Yuji Kawai, Koji Yamazaki
  • 学会等名: The IFT meeting
  • 発表場所: McCormic Place South, Chicago, USA
  • 年月日: 2016-07-16
  • 国際学会
• [学会発表] 広宿主域を示すPhotobacterium damselae subsp damselae溶菌バクテリオファージの探索とその性状 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山木将悟，黒沼宗弥，川合祐史，山崎浩司
  • 学会等名: 日本食品科学工学会第62回大会
  • 発表場所: 京都大学，京都府京都市
  • 年月日: 2015-08-29
• [学会発表] ファージカクテルによるヒスタミン産生Morganella morganiiの発育抑制 (2015)
  • 著者名/発表者名: 黒沼宗弥，山木将悟，久保田光也，川合祐史，山崎浩司
  • 学会等名: 日本食品科学工学会第62回大会
  • 発表場所: 京都大学，京都府京都市
  • 年月日: 2015-08-29
• [学会発表] 微生物由来の抗菌物質を利用した食品微生物制御 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山崎浩司
  • 学会等名: 日本食品科学工学会北海道支部大会シンポジウム
  • 発表場所: ロワジールホテル函館，北海道函館市
  • 年月日: 2015-02-28
  • 招待講演
• [学会発表] Growth inhibition of food-borne pathogens using biopreservatives of microbial origin in food (2014)
  • 著者名/発表者名: Koji Yamazaki
  • 学会等名: The First Myanmar-Japan Symposium
  • 発表場所: Pathein University, Pathein, Myanmar
  • 年月日: 2014-11-30
• [学会発表] Morganella morganii溶菌性バクテリオファージFSP1 による食品中におけるヒスタミン蓄積抑制 (2014)
  • 著者名/発表者名: 大町拓生，山木将悟，黒沼宗弥，山崎浩司，川合祐史
  • 学会等名: 日本食品科学工学会第61回大会
  • 発表場所: 中村学園大学，福岡県福岡市
  • 年月日: 2014-08-30
• [学会発表] Morganella morganii 溶菌性 Siphoviridae科バクテリオファージΦMV-1 の性状 (2014)
  • 著者名/発表者名: 黒沼宗弥，山木将悟，大町拓生，山崎浩司，川合祐史
  • 学会等名: 日本食品科学工学会第61回大会
  • 発表場所: 中村学園大学，福岡県福岡市
  • 年月日: 2014-08-30
• [学会発表] Isolation and characterization of a bacteriophage Phda1 active against histamine-producing Photobacterium damselae subsp. damselae (2014)
  • 著者名/発表者名: Shogo Yamaki, Takuo Ohmachi, Souya Kuronuma, Yuji Kawai, Koji Yamazaki
  • 学会等名: The IFT Annual Meeting
  • 発表場所: Morial Convention Center, New Orleans, USA
  • 年月日: 2014-06-23