研究課題
基盤研究(C)
本研究は、牛の加齢と脳内不溶性タンパク質量を比較し、その関連性を明らかにすることである。また生体内のタンパク質分解酵素による異常プリオンタンパク質への影響を明らかにする。健康と畜牛3グループ(48~60か月齢、96~119か月齢および120か月齢以上)の牛について、延髄のタンパク質量を調査した。延髄の不溶性プリオンタンパク質(PrP)量に有意な差はなかった。しかし不溶性PrP量の上位25%のサンプルは、120か月齢以上の牛がもっとも多かった。非定型BSEの異常型プリオンタンパク質は、定型BSEよりもペプシンやトリプシンに消化されたが不完全であった。