研究課題
基盤研究(C)
夏季にブタ精子の先体反応が過敏誘起される原因の一つは精子内cAMP 濃度 ([cAMP]i )が上昇することであると思われた.希釈液へのコレステロール添加あるいは希釈液からの重炭酸除去は冷蔵保存した精子の[cAMP]i に影響しなかった.コレステロール添加が先体反応を遅延する機序は,反応進行中である可能性が考えられた.マグネシウムの添加は先体反応を濃度依存的に低下させた.FITC-PNA 染色の方法に改良を加えた. 脂肪幹細胞の存在下で前培養した精子は体外受精能力が上昇した.今後コレステロール,マグネシウムおよび脂肪幹細胞が夏季不妊症精子の治療へ応用される可能性が切り開かれた.
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