がんウイルス転写調節因子RTAによる免疫抑制サイトカインの制御機構

• 研究課題/領域番号: 26460076
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 慶應義塾大学
• 研究代表者: 野口 耕司 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 准教授 (80291136)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円); 2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: ウイルス / 転写因子 / サイトカイン / インターロイキン / KSHV / インターロイキン10 / IL-10

研究成果の概要

本研究課題では、KSHVウイルスによる直接的な免疫抑制性サイトカインIL-10の発現誘導メカニズムの解明を目的とした。その結果、IL-10遺伝子プロモーター上でのK-RTA反応性のDNA領域が同定された。また、ここに結合すると報告されている他の転写因子がK-RTAと協調的にIL-10プロモーターの活性化を引き起こすことが初めて明らかになった。さらに、間接的な作用として、アセチル化因子による転写複合体がK-RTAのIL-10 プロモーター活性化に関与する事が明らかになった。今後はこれらの転写因子とK-RTAとの機能的協調メカニズムの解明が期待される。

研究成果

• [雑誌論文] 新規がん分子標的治療薬に対する耐性メカニズムの解明 (2017)
  • 著者名/発表者名: Noguchi K.
  • 雑誌名: 薬学雑誌 巻: 137 号: 2 ページ: 151-160
  • DOI: 10.1248/yakushi.16-00229-6
  • NAID: 130005305801
  • ISSN: 0031-6903, 1347-5231
  • 年月日: 2017-02-01
  • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] がん分子標的治療の発展に貢献する薬学基礎研究～より有効な分子標的治療戦略のために～ (2017)
  • 著者名/発表者名: NOGUCHI K, MASHIMA T
  • 雑誌名: 薬学雑誌 巻: 137 号: 2 ページ: 127-128
  • DOI: 10.1248/yakushi.16-00229-F
  • NAID: 130005305798
  • ISSN: 0031-6903, 1347-5231
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Functional Effects of AKT3 on Aurora Kinase Inhibitor-induced Aneuploidy. (2017)
  • 著者名/発表者名: Noguchi K, Hongama K, Hariki S, Nonomiya Y, Katayama K, Sugimoto Y.
  • 雑誌名: Journal of Biological Chemistry. 巻: 292(5) 号: 5 ページ: 1910-1924
  • DOI: 10.1074/jbc.m116.747048
  • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] RSK1 protects P-glycoprotein/ABCB1 against ubiquitin-proteasomal degradation by downregulating the ubiquitin-conjugating enzyme E2 R1. (2016)
  • 著者名/発表者名: Katayama K, Fujiwara C, Noguchi K, Sugimoto Y.
  • 雑誌名: Scientific Reports. 巻: 6 号: 1 ページ: 36134-36134
  • DOI: 10.1038/srep36134
  • 査読あり / 国際共著
• [雑誌論文] Effect of AKT3 expression on MYC- and caspase-8-dependent apoptosis caused by polo-like kinase inhibitors in HCT 116 cells. (2016)
  • 著者名/発表者名: Nonomiya Y, Noguchi K, Tanaka N, Kasagaki T, Katayama K, Sugimoto Y.
  • 雑誌名: Cancer Science. 巻: 107(12) 号: 12 ページ: 1877-1887
  • DOI: 10.1111/cas.13093
  • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Upregulation of cellular glutathione levels in human ABCB5- and murine Abcb5-transfected cells. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kondo S, Hongama K, Hanaya K, Yoshida R, Kawanobe T, Katayama K, Noguchi K, Sugimoto Y
  • 雑誌名: BMC Pharmacol Toxicol. 巻: 16 号: 1 ページ: 37-37
  • DOI: 10.1186/s40360-015-0038-5
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Regulations of P-Glycoprotein/ABCB1/MDR1 in Human Cancer Cells (2015)
  • 著者名/発表者名: Katayama k, Noguchi K, Sugimoto Y.
  • 雑誌名: New Journal of Science 巻: 2014 ページ: 476974-476974
  • 査読あり / オープンアクセス
• [学会発表] KSHV RTAのIL-10プロモーター活性化におけるSp3結合領域の役割. (2017)
  • 著者名/発表者名: 宮澤雅典, 野口耕司, 片山和浩, 杉本芳一.
  • 学会等名: 日本薬学会第137年会
  • 発表場所: 東北大学（宮城県・仙台市）
  • 年月日: 2017-03-27
• [学会発表] RTAによるIL-10プロモーター活性化に働く協調分子の同定. (2016)
  • 著者名/発表者名: 宮澤雅典, 野口耕司, 片山和浩, 杉本芳一.
  • 学会等名: 第60回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 東京大学（文京区・東京都）
  • 年月日: 2016-09-17
• [学会発表] KSHV RTAによるinterleukin-10プロモーターの活性化 (2016)
  • 著者名/発表者名: 宮澤雅典, 野口耕司, 片山和浩, 杉本芳一
  • 学会等名: 日本薬学会第136年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2016-03-28
• [学会発表] KSHV由来RTAに応答するヒトIL-10遺伝子プロモーター領域の解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: 野口耕司、片山和浩、杉本芳一
  • 学会等名: 日本薬学会第135年会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-03-27
• [学会発表] KSHV由来RTA/ORF50によるIL-10プロモーター活性化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 野口耕司、片山和浩、杉本芳一
  • 学会等名: 第62回日本ウイルス学会学術集会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2014-11-11
• [備考] がん分子標的治療薬における薬剤耐性問題の克服と次世代がん薬物治療戦略への応用
  • URL: https://www.youtube.com/watch?v=AgmSFTnZHo4&t
• [備考] 慶應義塾 研究者情報データベース
  • URL: http://www.k-ris.keio.ac.jp/