研究課題/領域番号 |
26460615
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
阿部 あかね 佛教大学, 保健医療技術学部, 講師 (70442192)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 精神科看護者 / 生活療法 / 職業アイデンティティの形成 / 精神科看護 / 精神科看護の専門性と職業アイデンティティ / 精神医療改革運動 / 職業アイデンティティ / 精神科作業療法 / 専門職化 / 精神病院不祥事事件 / マスコミの精神医療批判 / マスコミによる精神医療批判報道 / 精神病院増床政策 |
研究成果の概要 |
1970年代、精神医療改革運動が起こった。その中で生活療法は批判された。 ①精神科看護者は改革派医師たちのように社会構造と精神医療構造を結び付けて、イデオロギーを声高に叫ぶことはしなかったし、そこに同調することもなかった。しかし、別の動機から精神病院の開放化や地域精神医療体制の構築へと、看護者独自の取り組みや「改革」もなされた。 ②生活療法は、「療法」という名を冠しており「治療」としての意味づけを付与されたことになり、専門性と地位確立の途上であった看護者にとって、アイデンティティ獲得につながっていた。しかし、生活療法批判は精神科看護者のアイデンティティにゆらぎをもたらした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1960~80年代、精神科病院で様々な不祥事が続発したことにみるように、社会から閉ざされた精神病院の内部の日常はどのようであったのか。精神科病院の日常運営を担った看護者の立場に立ち、精神科看護として取り組んだ生活療法に焦点をあて当時の状況を記述した。1970年以降は同時に精神医療改革が取り組まれた時期とも重なる。これら改革の主張が病棟内部の日常にもたらした影響を検証したものは他になく、精神科看護や医療の現代史として意義がある。
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