研究課題
基盤研究(C)
脳と心臓で死戦期に発現される諸抗原の分布や特徴を用いて法医病理診断に役立てようと試みた。認知記憶障害患者では、海馬歯状核分子層に複合糖鎖の沈着が観られること、脳と心臓で虚血再潅流が起こるとそれぞれの障害が高度となること、脳での低酸素関連抗原(HIF1α)の発現は死戦期の長さで多くなること、凍死防御抗原である RBM3 抗原は、血管拡張因子としても働くこと、頸部圧迫による死亡事例では、黒質細胞の細胞核に RBM3 の発現が特異的に観られることを見いだした。
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