研究課題
基盤研究(C)
法医学実務における新しい生年推定法を検討した.歯牙の放射性炭素のレベルは,歯牙形成時期の地上核実験が影響している.したがって,そのレベルを測定することで個体の生年を推定することができる.本研究では,分析対象試料は第一大臼歯のエナメル質を第一選択とするのがよく,生年によっては象牙質の分析も加える必要があることを示した.また,分析に必要な試料の最小量は,十分な安全域を見積って,エナメル質で100mg,象牙質で50mgであった.この量は,第一大臼歯全体(平均的な重量が約1.8 ~2.4g)のごく一部であり,限られた検査試料を対象とする法医実務への適応が期待できるものだった.
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