胃型化・腸型化の分子メカニズム解明と幹細胞をターゲットとした分化誘導療法の開発

• 研究課題/領域番号: 26460945
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 名古屋市立大学
• 研究代表者: 溝下 勤 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (40347414)
• 研究分担者: 谷田 諭史 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30528782) ; 城 卓志 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (30231369)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2014年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: in vitro三次元培養腺管 / 胃幹細胞 / in vitro 三次元培養腺管

研究成果の概要

長期培養可能なin vitro腺管三次元培養系での検討により、胃の筋線維芽細胞が胃の腺管上皮の分化・増殖に重要な役割を演じていることを確認した。胃の筋線維芽細胞に高発現しているGAS1と腸の筋線維芽細胞に高発現しているHoxC8、Notch 1、Sox10が、上皮間葉相互作用により、それぞれ上皮系の「胃」・「腸」への分化に関与していると考えられた。胃粘膜上皮に特異的に発現するMUC5ACの腸上皮での異所性発現が、クローン病と腸管ベーチェット病の臨床症例の内視鏡的な再燃あるいは寛解の予測因子となる可能性が考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Prospective comparison of preference and efficacy of adalimumab and infliximab for treating ulcerative colitis naive to antitumor necrosis factor therapy (2017)
  • 著者名/発表者名: Mizoshita, T., Katano, T., Tanida, S., Hirano, A., Miyaki, T., Ozeki, K., Suzuki, Y., Sugimura, N., Kataoka, H. & Joh, T.
  • 雑誌名: Medicine (Baltimore) 巻: 96 号: 32 ページ: e7800-e7800
  • DOI: 10.1097/md.0000000000007800
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Adalimumab therapy in a patient with Crohn's disease with a giant pelvic paraganglioma after chemotherapy. (2017)
  • 著者名/発表者名: Mizoshita T, Ando M, Sagawa H, Mori Y, Katano T, Ozeki K, Tanida S, Okamoto Y, Shimura T, Kubota E, Kataoka H, Kamiya T, Joh T.
  • 雑誌名: Clin J Gastroenterol. 巻: in press 号: 3 ページ: 250-254
  • DOI: 10.1007/s12328-017-0726-3
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Long-Term Clinical Remission in Biologically Naïve Crohn's Disease Patients with Adalimumab Therapy, Including Analyses of Switch from Adalimumab to Infliximab. (2016)
  • 著者名/発表者名: Mizoshita T, Tanida S, Ozeki K, Katano T, Shimura T, Mori Y, Kubota E, Kataoka H, Kamiya T, Joh T.
  • 雑誌名: Case Rep Gastroenterol. 巻: 10 号: 2 ページ: 283-91
  • DOI: 10.1159/000445105
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Adalimumab treatment in intestinal Behçet's disease: Relationship with ectopic mucin 5AC glycoprotein expression and endoscopic improvement. (2015)
  • 著者名/発表者名: Mizoshita T, Tanida S, Joh T
  • 雑誌名: Dig Liver Dis. 巻: 47 号: 11 ページ: 991-2
  • DOI: 10.1016/j.dld.2015.07.007
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Gastric mesenchymal myofibroblasts maintain stem cell activity and proliferation of murine gastric epithelium in vitro. (2015)
  • 著者名/発表者名: Katano T, Ootani A, Mizoshita T, Tanida S, Tsukamoto H, Ozeki K, Kataoka H, Joh T
  • 雑誌名: Am J Pathol. 巻: 185 号: 3 ページ: 798-807
  • DOI: 10.1016/j.ajpath.2014.11.007
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Preventive effect of rebamipide on N-methyl-N'-nitro-N-nitrosoguanidine-induced gastric carcinogenesis in rats. (2015)
  • 著者名/発表者名: Tsukamoto H, Mizoshita T, Katano T, Hayashi N, Ozeki K, Ebi M, Shimura T, Mori Y, Tanida S, Kataoka H, Tsukamoto T, Tatematsu M, Joh T.
  • 雑誌名: Toxicol Pathol. 巻: 67 号: 3 ページ: 271-277
  • DOI: 10.1016/j.etp.2015.01.003
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] 当院での抗TNF-α抗体製剤（Adalimumab、Infliximab）による腸管ベーチェット病の治療 (2018)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、片野敬仁、尾関啓司、谷田諭史、鈴木健人、市川 紘、野尻 優、岩崎弘靖、稲垣佑祐、田中 守、西江裕忠、岡本泰幸、志村貴也、久保田英嗣、片岡洋望、神谷 武、城 卓志
  • 学会等名: 第14回日本消化管学会総会学術集会
• [学会発表] 抗TNF-α抗体製剤での薬物治療最適化を目指した潰瘍性大腸炎症例での前向き研究 - 薬剤選択理由のアンケート調査を含めて - (2017)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、谷田諭史、平野敦之、宮木知克、尾関啓司、片野敬仁、片岡洋望、城 卓志
  • 学会等名: 第13回日本消化管学会総会学術集会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場（愛知県、名古屋市）
  • 年月日: 2017-02-18
• [学会発表] 抗TNF-α抗体製剤（インフリキシマブ/アダリムマブ）を導入した潰瘍性大腸炎症例での内視鏡的粘膜治癒率の解析を目的とした前向き研究 -薬剤選択理由のアンケート調査を含めて - (2017)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、谷田諭史、平野敦之、宮木知克、片野敬仁、尾関啓司、片岡洋望、城 卓志
  • 学会等名: 第59回 日本消化器病学会大会
• [学会発表] 2つの抗TNF-α抗体製剤（adalimumab、infliximab）の内視鏡的粘膜治癒率の解析を目的とした潰瘍性大腸炎症例での前向き研究 -薬剤選択理由のアンケート調査を含めて - (2016)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、谷田諭史、平野敦之、宮木知克、尾関啓司、片野敬仁、片岡洋望、城 卓志
  • 学会等名: 第58回 日本消化器病学会大会（第24回 日本消化器関連学会週間）
  • 発表場所: 神戸コンベンションセンター（兵庫県、神戸市）
  • 年月日: 2016-11-05
• [学会発表] Adalimumabを1st anti-TNF-α monoclonal antibodyとして投与したクローン病の長期経過 -infliximabへのスイッチ例でのトラフ値測定も含めて - (2016)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、尾関啓司、片野敬仁、谷田諭史、野村智史、稲垣佑祐、林 則之、西江裕忠、志村貴也、森 義徳、久保田英嗣、片岡洋望、神谷 武、城 卓志
  • 学会等名: 第102回日本消化器病学会総会
  • 発表場所: 京王プラザホテル（東京都、新宿区）
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] 腸管ベーチェット病に対するadalimumab治療 －胃型ムチンコア蛋白MUC5ACの発現を含めて－ (2016)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、谷田諭史、尾関啓司、片野敬仁、稲垣佑祐、林 則之、西江裕忠、森 義徳、久保田英嗣、片岡洋望、神谷 武、城 卓志
  • 学会等名: 第12回日本消化管学会総会学術集会
  • 発表場所: 東京（京王プラザホテル）
  • 年月日: 2016-02-26
• [学会発表] Crohn's diseaseの腸粘膜でのMUC5AC異所性発現 － 内視鏡所見との比較検討 － (2015)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、尾関 啓司、塚本 宏延、谷田 諭史、片野 敬仁、稲垣 佑祐、林 則之、 田中 守、西脇 裕高、澤田 武、森 義徳、久保田 英嗣、片岡 洋望、神谷 武、城 卓志
  • 学会等名: 第57回 日本消化器病学会大会（第23回 日本消化器関連学会週間）
  • 発表場所: 東京（グランドプリンスホテル新高輪）
  • 年月日: 2015-10-10
• [学会発表] Adalimumabを用いたintestinal Behçet's diseaseの治療 －12か月以上経過を追えた5症例での臨床病理学的検討－ (2015)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、谷田諭史、塚本宏延、尾関啓司、片野敬仁、林 則之、田中 守、西脇裕高、澤田 武、森 義徳、久保田英嗣、片岡洋望、神谷 武、城 卓志
  • 学会等名: 第101回日本消化器病学会総会
  • 発表場所: 仙台（仙台国際センター）
  • 年月日: 2015-04-24
• [学会発表] 炎症性腸疾患の疾患活動性マーカーの解析 -粘膜治癒を目指す治療におけるMUC5ACの有用性- (2015)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、谷田諭史、尾関啓司、塚本宏延、片野敬仁、片岡洋望、城 卓志
  • 学会等名: 第11回日本消化管学会総会学術集会
  • 発表場所: 京王プラザホテル（東京都・新宿区）
  • 年月日: 2015-02-13
• [学会発表] 幹細胞機能を保持する正常胃腺管3次元培養系を用いた間質myofibroblastの機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 片野敬仁，溝下 勤，城 卓志．
  • 学会等名: 第56回 日本消化器病学会大会
  • 発表場所: 神戸国際会議場（兵庫県・神戸市）
  • 年月日: 2014-10-23
• [学会発表] Crohn's diseaseでの疾患活動性マーカーの検討 - Adalimumabを投与したbiologic naive症例でのムチンコア蛋白MUC5ACの発現 (2014)
  • 著者名/発表者名: 溝下 勤、塚本宏延、尾関啓司、谷田諭史、片野敬仁、林 則之、田中 守、西脇裕高、海老正秀、澤田 武、森 義徳、久保田英嗣、片岡洋望、神谷 武、城 卓志
  • 学会等名: 第56回 日本消化器病学会大会
  • 発表場所: 神戸国際展示場（兵庫県・神戸市）
  • 年月日: 2014-10-23
• [学会発表] Stem cell nicheを用いたin vitro胃腺管3次元培養系の確立 (2014)
  • 著者名/発表者名: 片野敬仁、溝下 勤、城 卓志
  • 学会等名: 第100回 消化器病学会総会
  • 発表場所: 東京国際フォーラム（東京都・千代田区）
  • 年月日: 2014-04-26