研究課題
基盤研究(C)
胃癌患者77人を症例集積した。治療前の血清TPを酵素結合免疫吸着検定法により測定し、血小板数、性別、年齢、腫瘍病期および組織学的等級、ならびに外科的に切除された組織標本の免疫反応性を含む患者の特徴を記録した。結果として血清TPレベルは低分化型および印環細胞腺癌の方が分化型胃癌より有意に高かった。一方、TP発現は、高分化型および中分化型腺癌細胞内で観察されたが、低分化型腺癌および印環細胞癌では著しく弱かった。統計的に有意差はなかったが、癌組織において高いTP発現および血小板数の高値は予後不良因子であった。 TP発現は血清TPレベルと相関していなかったが、血小板数とわずかに相関していた。
胃癌組織でのTP発現は血清TP値よりも血小板数と関連性があることが示された。したがって、胃癌患者における血小板数とカペシタビン治療効果との関係を評価するためには今後、より多くの患者を評価する必要がある。
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すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 2件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (15件)
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