研究課題
基盤研究(C)
線維芽細胞の線維化における役割をNF-κB 経路に焦点をあて検討を行った。筋線維芽細胞に特異的なNF-κB欠損マウスを作成し、dextran sodium sulfate(DSS)腸炎モデルや腸管同種移植モデルを、またin vitroでの検討は胎児線維芽細胞を使用した。結果、腸炎モデルにおいて炎症により誘導される筋線維芽細胞の細胞数はノックアウトマウスで少なく、また移植腸管においてはαSMAやTGFβはノックアウトマウスで減弱していた。MEFでの検討でも炎症刺激によるTGFβや炎症性サイトカインの発現はノックアウトMEFで低下しており、NF-kB経路が線維化形成に関与していることが示唆された。