研究課題
基盤研究(C)
目的はKRAS変異陰性膵がんの治療標的となる遺伝子異常を同定することである。浸潤性膵管がん100 例から同定されたKRAS陰性4例について、全エクソン/RNAシークエンス解析を行い、RRAS遺伝子活性化変異とDCTN1-ALK遺伝子融合を同定した。DCTN1-ALK融合は、ALKキナーゼ活性の恒常活性化、Ba/F3細胞のIL3非依存的増殖を起こし、その活性化や細胞増殖は薬事承認薬crizotinibやalectinibで阻害された。以上より、KRAS変異陰性膵がんでは、ALK融合やRRAS変異がdriver変異となること、ALK融合に関しては既存承認薬の治療標的となることが見出された。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (2件)
Oncologist
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10.1634/theoncologist.2016-0194
Pancreas
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