研究課題/領域番号 |
26461117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
常喜 信彦 東邦大学, 医学部, 准教授 (40349882)
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研究分担者 |
長谷 弘記 東邦大学, 医学部, 教授 (90180851)
田中 友里 東邦大学, 医学部, 講師 (30385794)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 肺高血圧 / 末期腎臓病 / α-Klotho / FGF23 / バスキュラーアクセス / 血液透析 / 肺動脈圧 / Ca/P代謝異常 / αKlotho / 慢性腎臓病 / 肺高血圧症 / 動静脈シャント |
研究成果の概要 |
末期腎臓病患者17例を登録した前向き観察研究を行った。登録時の平均肺動脈圧は26.6±7.8mmHgであった。肺高血圧合併率は23.5%であり既報通り高率であった。肺動脈圧との回帰分析では、α-Klothoとの間に有意な負の関連が認められた(r=-0.886, p=0.019)。その他のマーカー(FGF23、IL6、PTX3、ET1)には有意な関連は認められなかった。一方、縦断面研究では肺動脈圧は、動静脈吻合の作成前後でも、透析開始前後でも有意な変化は認められなかった。慢性腎臓病進行過程でのα-Klothoの低下が末期腎臓病患者特有の肺高血圧症発症に寄与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高率に合併する末期腎臓病患者の肺高血圧症は依然としてその病態は解明されていない。近年、末期腎臓病患者の死因の主因が心臓突然死であることが報告され始め、肺高血圧症との関連が指摘され始めている。本研究では、動静脈吻合の影響や血液透析療法自体の肺動脈圧への影響は、予想に反して認められなかった。一方で、慢性腎臓病の退化、早老現象と深くかかわる事が知られているα-Klothoと肺動脈圧が負の関連を示したことは非常に興味深い。保存期腎臓病からのα-Klothoを減少させない加療に、肺高血圧予防の道が開けるかもしれない。
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