研究課題
基盤研究(C)
心筋細胞内に脂肪滴が蓄積する“脂肪心筋”と不整脈との関連性についてマウスを用いて検討した。脂肪滴関連蛋白Perilipin (PLIN)2を心筋特異的に過剰発現させた脂肪心筋マウスPlin2-Tgを作製し、解析した。Tgマウスの心房筋にはWtマウスと比較して約4倍のトリグリセリド脂肪滴が蓄積し、Tgの遷延性心房細動発現率はWtの約3倍であった。Tgの心房筋ではgap junctionを構成するコネキシン(Cx)43の介在板局在率が低下して興奮波伝導時間が延長していた。以上の結果より、心筋細胞内の脂肪滴蓄積はCx43の局在性を変化させて心房細動を発症し易くする可能性が示された。
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Biochem Biophys Res Commun
巻: 478 号: 3 ページ: 1035-1042
10.1016/j.bbrc.2016.08.016
Biosci Rep
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