研究課題
基盤研究(C)
本研究は、動脈硬化等のために四肢に十分な血流が行き届かない状態を改善する、血管再生治療の効果改善を目的とした基礎研究である。治療効果改善に重要な分子をiPS 細胞に遺伝子導入した後に血小板へ分化させ、患肢に注射する治療法であるが、血小板へ分化する過程で細胞核と同時に導入遺伝子が取り除かれることから、安全性の高い治療法になると期待される。今回までに十分な量の血小板を得ることができなかったが、予定より少量を投与する予備実験を行い、統計学的に優位ではないものの、虚血肢血流および組織再生の改善傾向を得ることができた。本研究は別途資金により継続し、臨床応用を目指したいと考えている。