AU-rich element 依存性mRNA制御と関節リウマチ滑膜細胞機能変換

• 研究課題/領域番号: 26461463
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 膠原病・アレルギー内科学
• 研究機関: 久留米大学 (2016); 広島大学 (2014-2015)
• 研究代表者: 山崎 聡士 久留米大学, その他部局等, 講師 (30367388)
• 研究分担者: 杉山 英二 広島大学, 病院(医), 教授 (70179167)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: mRNA制御 / 3'UTR / AU-rich element / サイトカイン / 関節リウマチ / 滑膜細胞 / 発現制御 / mRNA / AU rich element / RNA結合タンパク / 3'非翻訳領域 / デュアルレポーター / アプタマー / 3'非翻訳配列

研究成果の概要

抗サイトカイン抗体治療は、治療標的としてのサイトカインの重要性を決定的にした。本研究では、mRNAの3'非翻訳領域に存在するAU rich elementを介してmRNAの代謝を調節するサイトカインを、レポータープラスミドを用いてスクリーニングした。IL-1βがCXCL2 mRNAの3'UTRを有するレポーター活性を亢進させた。 IL-1βは滑膜細胞におけるCXCL2の mRNAとタンパク質発現亢進をもたらすが、これはCXCL2 mRNAがIL-1βによって安定化されるためと判明し、この作用にRNA結合蛋白TTPの関与が判明した。炎症性サイトカインによるケモカインmRNA安定化が証明された。

研究成果

• [雑誌論文] 膠原病と慢性炎症－サイトカインmRNAによる転写後制御 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山崎聡士
  • 雑誌名: BIO Clinica 巻: 5 ページ: 133-136
• [雑誌論文] Upregulation of Thrombospondin 1 Expression in Synovial Tissues and Plasma of Rheumatoid Arthritis: Role of Transforming Growth Factor-beta1 toward Fibroblast-like Synovial Cells (2015)
  • 著者名/発表者名: Suzuki T, Iwamoto N, Yamasaki S, Nishino A, Nakashima Y, Horai Y, Kawashiri S, Y Ichinose K, Arima K, Tamai M, Nakamura H, Origuchi T, Miyamoto C, Osaki M, Ohyama K, Kuroda N, Kawakami A.
  • 雑誌名: Journal of Rheumatology 巻: 42 号: 6 ページ: 943-947
  • DOI: 10.3899/jrheum.141292
  • 査読あり
• [学会発表] interleukin-1β Stabilize CXCL2mRNA and increase its Expression． (2016)
  • 著者名/発表者名: Satoshi Yamasaki, Yusuke Yoshida and Eiji Sugiyama
  • 学会等名: 82th American College of Rheumatology
  • 発表場所: Walter E. Washington Convention Center，Washington, D.C.，USA
  • 年月日: 2016-11-11
  • 国際学会
• [学会発表] 3´-Untransｌated Region Reporter Systemを用いた関節リウマチ関連遺伝子制御機序の解明． (2016)
  • 著者名/発表者名: 山崎聡士、吉田雄介、熊谷和彦、野島崇樹、杉山英二
  • 学会等名: 第60回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 横浜パシフィコ
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] IL-1βとIL-17AによるAU-rich elementを介したCXCL2 mRNAの制御． (2016)
  • 著者名/発表者名: 吉田雄介、山崎聡士、熊谷和彦、野島崇樹、杉山英二
  • 学会等名: 第60回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 横浜パシフィコ
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] IL-1βと IL-17Aによる AU-rich element を介したCXCL2 mRNAの制御 (2016)
  • 著者名/発表者名: 吉田雄介 山崎聡士 熊谷和彦 野島崇樹 杉山英二
  • 学会等名: 第60回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2016-04-21
  • 国際学会
• [学会発表] 3’-UTR Reporter Systemを用いた関節リウマチ関連遺伝子制御機序の解明 (2016)
  • 著者名/発表者名: 山崎聡士 吉田雄介 熊谷和彦 野島崇樹 杉山英二
  • 学会等名: 第60回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] Possible role of fibroblast-like synoviocytes in inhibiting osteoblastgenesis. (2015)
  • 著者名/発表者名: Yamasaki Satoshi
  • 学会等名: 第44回日本免疫学会学術集会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2015-11-18
• [学会発表] Inhibition of Dickkopf1 Dampens Anti Osteogenic Effect of Fibroblast-like Synoviocytes (2015)
  • 著者名/発表者名: Eiji Sugiyama, Yusuke Yoshida and Satoshi Yamasaki,
  • 学会等名: 81th American College of Rheumatology
  • 発表場所: Moscone Center，San Francisco，USA
  • 年月日: 2015-11-06
• [学会発表] 滑膜細胞によるDKK1を介した骨芽細胞抑制の可能性 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山崎聡士、吉田雄介、野島崇樹、杉山英二
  • 学会等名: 第43回日本臨床免疫学会総会，
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2015-10-22
• [学会発表] 滑膜線維芽細胞による骨芽細胞抑制の可能性． (2015)
  • 著者名/発表者名: 山崎聡士、野島崇樹、吉田雄介、熊谷和彦、杉山英二
  • 学会等名: 第59回日本リウマチ学会総会・学術集会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2015-04-23