研究課題
基盤研究(C)
侵襲性肺アスペルギルス症(IPA)は代表的な難治性感染症である。肺アスペルギルス症では栄養状態が予後と関連していることから、食欲を増進させるホルモンであるグレリンの効果に着目し研究を行なった。IPAマウスモデルに対してグレリンを投与したところ生存率を有意に改善し体重減少も抑制させた。肺内生菌数、病理所見、気管支肺胞洗浄液(BALF)中の細胞数および細胞分画についてはグレリン投与群とコントロール群で差はなかったが、肺組織中のIL-10産生はグレリン投与群で有意に増加していたことから(TNF-αとIL-6は差はなかった)、グレリンは抗炎症作用によりIPAに対して有益な効果を示す可能性が示唆された。
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